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大津OBの元日本代表・巻誠一郎氏「泥くささ凄く感じた」、後輩の奮闘にねぎらいの言葉

[ 2022年1月11日 05:30 ]

第100回全国高校サッカー選手権決勝   大津0―4青森山田 ( 2022年1月10日    国立 )

大津OBの巻誠一郎氏

 大津OBで現役時代はストライカーとして活躍した元日本代表の巻誠一郎さん(41)がスポニチの取材に応じ、準優勝した後輩にねぎらいの言葉を贈った。

 決勝では青森山田に屈したが、熊本県勢初の決勝進出を果たしたイレブンに、意識の高さを感じた。

 5―0で中部大第一に勝利した1回戦は現地でテレビ解説。試合後にロッカールームを訪れ「慢心せず一試合一試合しっかり戦ってね」と選手に語り掛けた。大津は過去にも優勝候補に挙げられながら初戦に大勝した次戦で敗れることがあった。選手の反応は手応えを感じるものだった。「目を見た感じではまだまだ(内容や結果に)納得していないような雰囲気を出していた」と頼もしく映った。「ベースに泥くささがあると凄く感じた」。最後の1分1秒まで貪欲にゴールを奪いにいく姿勢、最後まで一つのボールを追う姿が印象的だった。

 「途中から入ってくる選手でも、ひしひし伝わってくる。今までの大津高校にあったものプラスアルファで、強みなんじゃないかと思います」

 薬師田澪と一村聖連は自身が創設したサッカースクールのカベッサ熊本出身。「親心に近い非常に感慨深いものがあります」と語る。特に薬師田は実家の近くに住む選手で、グラウンドで何時間もボールを蹴る姿を見てきた。当時から才能の片りんはあったという。

 攻守で準優勝に貢献し、「一回りも二回りも成長して今では欠かせない存在になった。ひいき目なしに誰が(決勝進出の)“MVP”かと言えば、僕は薬師田だと思っている」と話した。

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2022年1月11日のニュース