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デンマーク代表エリクセン 試合中倒れピッチ上で心肺蘇生も命に別状なし 本人希望で2時間後試合再開

[ 2021年6月14日 05:30 ]

欧州選手権 B組   デンマーク0ー1フィンランド ( 2021年6月12日    コペンハーゲン )

<デンマーク・フィンランド>前半43分、突然ピッチに倒れたエリクセン(AP)
Photo By AP

 1次リーグ3試合が行われ、デンマークがフィンランドに0―1で敗れた一戦でMFクリスティアン・エリクセン(29=インテル・ミラノ)が倒れて心肺蘇生処置を受け、試合が中断されるアクシデントがあった。命に別条はなく試合は約2時間後に再開されたが、場内は一時騒然となった。

 衝撃が走った。前半43分にスローインを受けようとしたデンマークのエリクセンが前のめりに突然倒れ、異常に気付いた主審がすぐに試合を中断。医師が「呼吸も脈もあったけれど容体が急変した」と振り返った中、ピッチ上で心肺蘇生処置を受ける事態となった。

 エリクセンを取り囲むように円陣を組んだチームメートの一部は目に涙。騒然とした状況の中で救急搬送のために運び出され、両チームのサポーターが無事を祈って名前をコールする場面もあった。

 UEFAはデンマークに翌日の試合再開も提案したが、意識を取り戻したエリクセンが病院からビデオ通話でそのまま続けるよう要請。約2時間後に再開された。ケアー主将が後半途中に交代を申し出るなど動揺を隠せない中、シュート数で23―1と圧倒しながらPK失敗もあって敗れた。

 それでもカスパー・ユルマン監督は中断中に選手がロッカー室で団結を確認したことを明かし「こんな状況で互いを思いやることができる選手を誇りに思う」と称えた。

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2021年6月14日のニュース