×

川本治氏 チーム内競争が生んだ川崎Fの勝利徹底主義

[ 2021年2月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   川崎F2ー0横浜 ( 2021年2月26日    等々力 )

<川崎F・横浜>前半、自身1得点目のゴールを決め喜ぶ川崎F・家長(左)
Photo By スポニチ

 【川本治 視点】川崎Fの良さが目を引いた。攻守の切り替えや、ミスしたときのカバーの早さは素晴らしかった。ボールを奪われた田中が長い距離を走って相手を止めた場面などは、勝つために必要なことが徹底されていると感じた。得点場面も、カウンターから多くの選手がゴールを目指して走り、相手が守り切れない状況をつくった。三笘もゴールには絡めなかったが、長いドリブルからのシュートや、いい形をつくるなどきっちり仕事をしていた。相手が左サイドの三笘を警戒するため、右サイドの脇坂や家長のマークが緩んだように思う。

 長丁場のリーグ戦を考えると、こんなに早く仕上がって一年間持つのか?とも思うが、それだけチーム内の競争が激しい証拠だろう。レアンドロ・ダミアンが必死に守備をするのも、ベンチに小林がおり、いつポジションを奪われるか分からないから。中村は引退したが、精神的な部分もしっかりチームに受け継がれていると感じた。(元ジェフ市原強化部長)

続きを表示

この記事のフォト

2021年2月27日のニュース