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J1開幕 昨季王者・川崎Fが横浜に2ー0完勝、家長2発「点取れたこと良かった」

[ 2021年2月27日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   川崎F2ー0横浜 ( 2021年2月26日    等々力 )

<川崎F・横浜>前半、自身1得点目のゴールを決め喜ぶ川崎F・家長(左)
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 明治安田生命J1リーグは26日、川崎F―横浜の「フライデーナイトJ」で開幕し、昨季リーグと天皇杯の2冠を達成した川崎Fが横浜を2―0で下して白星発進した。前半21分に18年MVPのMF家長昭博(34)が左足で1号弾を決めると、同43分には頭で2点目。19年リーグ覇者をホームで撃破し、17~18年シーズンに次ぐ2度目のリーグ連覇へ最高のスタートを切った。

 王者が順調な滑り出しを見せた。チームをけん引したのは18年シーズンのMVPの家長だ。前半21分に流れるような攻撃から強烈な左足ボレーでシーズン開幕弾を決めると、同43分には田中の右クロスに頭で合わせて2点目。全得点を叩き出した背番号41は「その他のプレーは至って普通でしたけど、点を取れたことは良かった」と、いつも通りクールに振り返った。

 現在34歳。昨季限りで18年間チームを引っ張り続けた元日本代表MF中村憲剛が引退し、フィールド選手で最年長となった。「チーム内の役割はそこまで大きく変わらない」と言うものの、練習から一切手を抜かない姿勢は誰もが認める。練習ではときにスパイクを履かず、あえて滑りやすいトレーニングシューズで足腰の強化に励むなど、努力も人一倍だ。「一番上の選手がしっかり頑張れば、おのずとチームは引き締まる」。この日、まさに家長に引っ張られたチームは勝利を引き寄せた。

 5000人以下という政府のイベント開催方針のもと、スタンドの4868人が見守る中で、三笘も見せ場をつくった。昨季は新人最多タイの13得点、リーグ最多12アシストを記録。注目を一身に浴び、今季の公式戦初戦となった20日のゼロックス・スーパー杯では2得点の活躍。「今年もゴール、アシストと数字にこだわっていきたい」と話していたとおり、この日も得意のドリブルで何度も好機を演出し、自らゴールも貪欲に狙った。

 圧倒的な強さで2冠を達成した昨季からは、中村だけでなく、攻守のキーマンだったMF守田も抜けたが、強さは不変だ。チームは開幕戦、8年連続負けなし。「(今年も)変わらず、全タイトルを狙う義務がある」と家長。川崎Fは今季も主役の座を譲らない。 

 《連覇確率42%》前年優勝チームの開幕戦白星は、18年の川崎F以来3年ぶり延べ12チーム目(2ステージ制時を含む)。連覇に結びつけたのは同年川崎Fまで5チームあり、連覇確率は42%。MF家長が今季J1最初のゴールを含む2得点。リーグ1号弾から2得点したのは家長が5人目。その2点がリーグ1、2号になったのは、01年奥大介(磐田)に次ぎ2人目となった。

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