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J1鹿島が記念日ユニホーム発売 在庫過多のユニホームを有効活用

[ 2020年11月1日 21:12 ]

日付と名前を入れることができ、世界で一枚のユニホームとなる
Photo By スポニチ

 J1鹿島はこのほど、「アニバーサリー加工ユニホーム」の販売を開始することを発表した。今季のユニホームに「ハッピーバースデー」、「ハッピーウエディング」「ハッピーアニバーサリー」と3種類のデザインを加工。オーダーで名前と日付を入れることができ、10月31日から茨城・鹿嶋市内のクラブハウス内オフィシャルショップ、11月上旬からオンラインストアで受付を開始する。130~160センチのジュニアサイズは1万780円、S~3XLの大人サイズは1万3860円(ともに税込み)。

 コロナ禍で集客に苦戦するJリーグ。9月以降は段階的に入場者数の制限を緩和してきたが、観客動員の大幅な回復には至っていない。鹿島は10月からスタジアム最大収容人数の上限を50%(約2万人)に緩和するも、半分も集客できていない状況が続いている。入場料収入の減少はもちろん痛手だが、さらにクラブを苦しめているのが、ユニホームの在庫過多だ。

 鹿島は今シーズンに向けて、約2万8000枚のユニホームを仕入れた。しかし、10月下旬時点での在庫数は約6400枚(昨年同時期の在庫数は約1300枚)と過去最低を記録。クラブのユニホームを着用して応援するのが日常だったが、外出自粛によって会場から足が遠ざかり、ユニホームを着る機会が少なくなったことが原因と考えられる。

 この現状を打開しようとクラブは、シーズン終盤に初の試みという「アニバーサリー加工ユニホーム」の販売を決定。今シーズンのユニホームにアニバーサリーデザインを施し、贈り物や記念品として名前と日付を入れることができるオーダーを開始する。今季は多くのクラブが、経営面で厳しい現状に立たされている。先が見えない今だからこそ、知恵と工夫で危機を乗り越える。

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2020年11月1日のニュース