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カズ、53歳で先発出場 世界で語り継がれる伝説がまた一つ

[ 2020年8月6日 05:30 ]

YBCルヴァン杯1次L第2節   横浜FC1―0鳥栖 ( 2020年8月5日    駅スタ )

<鳥栖・横浜FC>前半、ドリブルでボールを運ぶ横浜FC・三浦(撮影・岡田 丈靖)
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 【記者フリートーク】カズは過去に対戦した中で「凄い」と感じた選手の一人にバレージを挙げる。あまりに有名なセリエAデビュー戦での“顔面激突”には「バレージの頭は硬かったね」と苦笑した。プロ生活35年目になるが、カズが体にメスを入れたのは後にも先にもこの時の顔面だけ。膝や足首に大きなケガはなく“長寿の秘訣(ひけつ)”と言える。

 セリエA生活は1年だったが、後に欧州のサッカー文化の奥深さを知る。01年オフ、イタリアを旅行したカズはジェノバ空港の荷物受取所で目を丸くした。ターンテーブルから出てきたかばんに「ありがとう!サンプドリア戦のゴール」と書かれた紙が貼られていたという。ジェノア時代の94年12月、カズのセリエA唯一の得点は7年を経たイタリアでも記憶されていたのだ。

 20年8月5日、53歳での先発は世界でも例を見ない。この日の雄姿もまた、語り継がれていくはずだ。(カズ担当・牧野 真治)

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