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藤枝順心 V王手!後半45分に角田が劇的ラッキー弾「クロス上げたら入ってました」

[ 2020年1月8日 05:30 ]

スポニチ後援全日本高校女子サッカー選手権準決勝   藤枝順心2-1 ( 2020年1月7日    ノエスタ )

<藤枝順心・修徳>後半45分に決勝点を決め喜ぶ角田(右端)
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 藤枝順心(東海(2))は1―1の後半45分、DF角田菜々子(3年)の左クロスがそのままゴールに吸い込まれ、2―1で修徳(東京・関東(2))に劇的な勝利を挙げ、2大会ぶり5度目の決勝進出を決めた。4度目の優勝を目指し、12日の決勝(ノエスタ、午後2時10分)は神村学園(鹿児島・九州(1))と対戦する。

 「ラッキーガール」DF角田のクロスがまさかの決勝弾となった。誰もがPK戦突入を覚悟した1―1の後半45分、左サイドを駆け上がった左サイドバックの角田が右足でクロス。ボールは伸びるような軌道で、相手GKの手をかすめながらゴールネット左上に吸い込まれた。

 試合後、開口一番「残り時間が少なかったので(シュートを)打つしかないと思って狙いました」と話すとイレブンは大爆笑。直後に「本当はクロスを上げたら入ってました」と訂正しながら照れくさそうに今大会2点目を喜んだ。

 元々は攻撃的な位置でプレー。FWとして出場した2大会前は2得点を記録した。4日の星槎国際湘南(神奈川)との2回戦でも左CKにダイレクトボレーで合わせるなど、得点への嗅覚はさびついていなかった。

 今大会、多々良和之監督(55)は「角田か小原(蘭菜)がラッキーガールになる」と予想していた。前半だけで8本のシュートを浴びせたこの試合で、角田は不用意なミスを連発。指揮官は「得点までは足を引っ張るプレーばかりだった」としながら「最後に結果を出してくれた」と安堵(あんど)の表情。FW小原は前半28分にFW池口響子(3年)の先制点をアシストするなど指揮官の予感が次々に的中した。

 4強入りした男子サッカー静岡学園より一足早く決勝進出。静岡市出身の角田は「もう一度静岡がサッカー王国と言われるように盛り上げたい」とアベック優勝に意欲的。「ここまで来たら優勝したい。ミスを減らしてチームに貢献する」と気合十分。目標達成はもう目の前だ。 

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