21年新設「女子プロリーグ」秋春制導入へ 実現ならJリーグにも影響

[ 2019年12月3日 05:45 ]

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 21年から新たに設立されるサッカーの「女子プロリーグ」で、シーズンの開催時期として秋春制の導入が推し進められていることが2日、分かった。複数の関係者によると、同年の秋頃に開幕し、翌年の春に閉幕する日程で調整していく方針という。実現すれば、秋春制導入の議論が止まっている男子のJリーグにも影響を及ぼすことになりそうだ。

 新たに設立される「女子プロリーグ」で男子よりも早く、秋春制が取り入れられる。11月14日に日本サッカー協会の理事会で創設されることが決まったのが、現存のなでしこリーグとは別のプロリーグ。再来年に初年度を迎える中、複数の関係者によると、21年の9月前後に開幕し、翌年の春に閉幕するスケジュールで調整する方針だという。

 93年の開幕から一貫して春秋制を敷く男子のJリーグでも、日本協会の田嶋幸三会長らの下で秋春制の導入が提案されてきた。欧州の主要リーグと日程を重ねることによるメリットなどが説かれてきたが、冬場に降雪地域での試合や練習の実施が困難なことなど反対理由が多く、実現しなかった。

 ただ7~8月の酷暑が選手のパフォーマンスに影響を及ぼしていることは事実。現在のなでしこリーグでは夏場でもデーゲーム開催があり、秋春制となれば、試合のクオリティーは上がる。また、プロ野球のシーズンと日程をずらせば注目度が高まることが見込まれ、女子が成功すれば男子のモデルケースとなる可能性もある。

 23年女子W杯の誘致も進めており、田嶋会長は「もう一段階、上に行こうと思うと、プロ化というところを通らないといけない」と話す。既に女子プロリーグ設立準備室が設置され、前なでしこジャパン監督の佐々木則夫氏が室長を務める。年俸460万円以上の契約を最低でも5人、プロ契約が10人以上などが加盟条件になるもよう。今後、6~8チームとなる見込みの参加チームの選定とともに秋春制の詳細も詰めていくことになる。

 ▽秋春制 秋に開幕して、春にシーズンが終わる制度。欧州などの多くのリーグが採用している。日本ではJリーグの前身であるJSL(日本サッカーリーグ)が85年度から91年度まで秋春制の日程で行われた。Jリーグでも秋春制の導入を討議し、12年にはJリーグの実行委員会などで15年からの実施が検討されたが、結果的に不可能と判断された。17年には再び秋春制への移行が話し合われたが、同年12月に行われた理事会でマイナス面が多いと判断され、シーズンを移行しないことが決まった。

 ▽なでしこリーグ 1989年に創設された女子サッカーの全国リーグ。現在は3部制で、なでしこリーグ1部(10チーム)、2部(10チーム)、3部相当のチャレンジリーグ(12チーム)からなる。94年前期まではJLSL、以降L・リーグと呼ばれたが、04年に名称をなでしこリーグに変更。10年のリーグ改革で10チームからなる1部リーグをなでしこリーグ、その他をチャレンジリーグに再編。15年に再び改編し、なでしこリーグを2部制にしトップリーグを目指す編成になった。大学、高校など強化目的のための参加で、トップリーグ昇格を目指さないチームは3部にあたるチャレンジリーグまでの参戦となる。

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