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J2新潟・FW矢野貴章、今季限りで契約満了 通算8年半在籍の35歳、来季構想外

[ 2019年11月23日 05:30 ]

囲み取材に応じた矢野
Photo By スポニチ

 アルビレックス新潟は22日、FW矢野貴章(35)、MF小川佳純(35)、MFチョヨンチョル(30)について来季の契約を締結せず今季限りで契約満了とすると発表した。通算8年半、新潟でプレーした矢野はこれまでの思い出や今後について語った。チームは24日の今季最終戦ホーム長崎戦に向けて聖籠町のクラブハウスで非公開練習を行った。

 矢野は非公開練習後に「仕方ないことだけど、悔しい気持ちもあるし、寂しいし、残念な気持ちもある」と複雑な心境をのぞかせ、「J1昇格を目標にやってきて、自分の立場を考えた時に満足な結果を残せなかったし、チームを救うプレーはできなかった」と今季を振り返った。

 今季ここまで31試合出場2得点。最近は4試合連続途中出場しておりチームに不可欠な存在だが、アルベルト・プッチ・オルトネダ新監督(51)で臨む来季の構想からは外れた。神田勝夫強化部長(53)は「苦渋の決断。貴重な存在だったが、J1に上がるために舵(かじ)を切り動きだしている」と説明した。

 矢野は06年に柏から加入し、在籍中に10年W杯南アフリカ大会に出場。同年8月にドイツ1部フライブルクに移籍した後、12年に新潟復帰。13~16年の名古屋を経て17年に再び新潟に戻ってきた。「3度も新潟でプレーして今回初めてこういう形で(退団を)発表できて特別な感じ」と新潟での8年半を振り返り目頭を押さえた。

 神田強化部長は「ガムシャラにやり続ける姿、諦めずにボールに食らいつく姿は新潟の象徴だった。クラブのスタイルを矢野が体現してくれた」とこれまでの貢献に感謝した。

 24日の長崎戦が新潟での最後の試合。矢野は「まだ(選手を)辞めるわけじゃない。アルビは来年につなげていかないといけない。勝って終わりたい」。記憶に残るプレーで締めくくる。 

 ◆矢野 貴章(やの・きしょう)1984年(昭59)4月5日生まれ、静岡県出身の35歳。浜名高から03年柏入り。その後、新潟(06年~10年8月)、ドイツ1部フライブルク(10年8月~11年)、新(J1通算45得点/)潟(12年)、名古屋(13~16年)を経て17年新潟復帰。J1通算358試合45得点。J2通算70試合出場7得点。ドイツ1部通算15試合無得点。1メートル87、78キロ。利き足は右。

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2019年11月23日のニュース