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なでしこ覇権奪回へ イングランドに勝って1位通過だ

[ 2019年6月16日 05:30 ]

先制ゴールを決めた岩渕(右端)のもとへ駆け寄るなでしこジャパンの選手たち(AP)
Photo By AP

 14日のスコットランド戦で女子W杯今大会初勝利を挙げたFIFAランキング7位のなでしこジャパンは、試合から一夜明けた15日、1次リーグ最終戦が行われるニースに移動した。19日(日本時間20日)に対戦するFIFAランク3位のイングランドは、現在1次Lで2連勝中。その強敵に勝てば逆転1位通過となる前半戦のヤマ場へ、万全の準備で臨む。

 なでしこが1次L最終戦の地ニースに降り立った。決勝トーナメントを優位に進めるためにもイングランドを倒して1位通過を引き寄せたいところ。高倉監督は「簡単な試合ではない」と気持ちを引き締め、最善の準備を進めていく。

 最終戦は引き分け以上なら自力で16強進出が決まる。勝てば1位、引き分けでも2位通過。もし負けても、スコットランド戦でアルゼンチンが引き分け以下なら2位突破。アルゼンチンが勝てば勝ち点4で並ぶため、得失点差の勝負となるが、各組3位の6チーム中、上位4チームも決勝トーナメントに進む。

 しかし、条件の差は激しい。1位で通過すると決勝T1回戦の相手はB、E、F組の3位のいずれか。中国、カメルーン、チリなど格下が相手となる。一方で、2位通過となれば相手はE組1位。オランダかカナダが相手で、厳しい戦いが予想される。3位通過では優勝候補のフランス、ドイツとぶつかる可能性が高く、中3日での試合にもなるだけに、1位通過は覇権奪回への必須条件となる。

 3月の国際親善大会シービリーブス杯(米国)ではイングランドに0―3で完敗。通算でも1勝2分け3敗と分が悪い。それでも、指揮官は「日本の選手は賢い。一度対戦したら、次の機会には修正してくる」と“修正力”に自信を見せる。泥くさく、最後まで諦めないなでしこらしさを発揮する。

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2019年6月16日のニュース