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杉本“恩返し”移籍1号!浦和 新戦力かみ合い逆転勝ち

[ 2019年3月18日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節   浦和2―1C大阪 ( 2019年3月17日    ヤンマー )

<C大阪―浦和>後半、PKを決め勝ち越し、喜ぶ浦和・杉本(中央)ら
Photo By 共同

 リーグ、ACLの2冠を目指す浦和がアウェーのC大阪戦に2―1と逆転勝ちした。FW杉本健勇(26)が古巣相手に移籍後初ゴールとなるPKを決める活躍。同じく新戦力のDF山中亮輔(25)も高精度FKでFW興梠慎三(32)の2戦連発を初アシスト。期待の新戦力がかみ合い、今後に勢いのつく1勝を挙げた。

 背中に大ブーイングを浴びながら、杉本はボールをセットした。1―1の後半37分、緊迫した場面で、下部組織から育った古巣が相手。「これほど緊張したPKは初めて」と言う。エース興梠からキッカーを託される。昨季まで同僚のGK金鎮鉉キムジンヒョンと駆け引き。最後はGKの逆を突き、ゴール左に決めた。

 待望の移籍1号。瞬間、さまざまな思いが脳裏をよぎった。「小さい頃から多くを学ばせてもらった。(右足に)C大阪への感謝、敬意を込めました」。大型補強と期待されるもこの試合までシュートは0本。だが同12分、右足で強烈な移籍後“初シュート”を放つと何かが吹っ切れた。慣れ親しんだピッチで一気に躍動した。

 新戦力が本領を発揮し始めた。0―1の後半31分には途中出場した山中の左足が興梠の同点ヘッドをアシストした。ファーストタッチでみせた高精度のFKだった。「結果にこだわってやってきた。ターゲットになる選手は多いので、キック一つで決まると思っていた」と胸を張った。

 試合後、杉本にキッカーを託した興梠は「FWは点を取れば乗ってくる。PKでも気持ちは楽になるから」と話した。18日には実家が営む「ローストチキン・コオロギ」の浦和店が開店予定で、自身も前節松本戦でPKを決めると、さっそく2戦連発――。赤い悪魔が乗ってきた。

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2019年3月18日のニュース