今年のJリーグは特別な年

[ 2019年2月21日 09:00 ]

1993年5月に開幕したJリーグ
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 【大西純一の真相・深層】まもなく27年目のJリーグが開幕する。何が特別か、それは前身の日本サッカーリーグ(JSL)が行われたシーズンと並ぶからだ。日本リーグは1964年の東京五輪終了直後に、特別コーチとして日本代表を指導したクラマーさんが、「日本のサッカーを強くするために必要なこと」として挙げた5つのポイントのうちのひとつが「全国リーグをつくること」だった。早速翌65年に開幕し、途中で春開幕から秋開幕に移行したため、28年間27シーズン行って役割を負え、Jリーグにバトンタッチした。だから27シーズン目が節目だと私は思っている。92年にナビスコカップをプレ大会としてやっていることを含めれば28年目ということにもなる。

 「企業の寿命は30年」とよくいわれるが、まさに日本リーグがそうだった。68年メキシコ五輪で日本代表が銅メダルに輝いた原動力になり、釜本、杉山らの主力選手が腕を磨くステージとなった。運営面でも各種目に先駆けて設立された全国リーグとしてノウハウを蓄積した。しかし、メキシコ五輪後は五輪本大会にも出られずに低迷。釜本、杉山氏のあとはスター選手も出てこなかった。そこで危機感を持った人たちが立ち上がり、出てきたのがスペシャルリーグ構想。これがプロリーグ、つまりJリーグ設立に結びついた。

 先日のアジアカップで日本は準優勝したが、多くの人が物足りないという反応を示した。日本代表でレギュラーでもない選手が海外のクラブと契約してもだれも驚かなくなった。サッカーの立ち位置が大きく変わったのだ。

 だからこそJリーグが重要だと思う。Jリーグは進化しているのか、何のためにつくったのか、開幕時に「日本の文化をつくる」と言ったことは忘れていないか、ただ、リーグ戦を興行するための組織になっていないか。今年はそのあたりも問われる年だと思う。

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