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岡山学芸館 選手権悲願1勝、永田ハット「もっと上に」

[ 2019年1月1日 05:30 ]

第97回全国高校サッカー第2日   岡山学芸館4―0遠野 ( 2018年12月31日    味フィ西 )

<遠野・岡山学芸館>前半、自身1点目のゴールを決める岡山学芸館・永田(撮影・荻原 浩人)
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 1回戦15試合が行われ、2年ぶり2度目の出場となった岡山学芸館(岡山)が6年連続28度目の出場を誇る遠野(岩手)を4―0で圧倒した。主将のMF永田一真(3年)が公式戦初のハットトリックを達成。チームを選手権初勝利へ導いた。また、帝京長岡(新潟)のFW晴山岬(2年)、大津(熊本)のMF大竹悠聖(3年)も3ゴール。1回戦で1日に3人以上がハットトリックを達成するのは96年度の第75回大会(4人)以来、22大会ぶりとなった。

 最初から最後まで、ピッチの主役は永田だった。高校入学後、公式戦では「記憶にない」というハットトリックを達成。選手権のチーム初勝利の原動力となり、「1勝を学芸館の歴史に刻むことができてうれしい。絶対に得点したいと思っていたので、強引にゴールに向かいました」と胸を張った。

 前半10分の先制から1分後のことだった。自陣から一気にゴール前まで駆け上がると、MF上山からのパスを受け、相手DFをかわして左足を振り抜いた。2―0で迎えた後半も、その勢いは衰えない。「0―0の気持ちだった」と、10分には反転しながら相手DFの間を抜いて2点目。さらに30分には、DF伊藤からのクロスを頭で合わせ、試合を決めてみせた。

 悔しさを晴らすには、十分な活躍だった。2年前の今大会。当時1年の永田は、後半20分から途中出場も「何もできなかった」。チームも山梨学院に0―1で敗れた。その試合を頭に焼き付け、2年間練習に励んできた。トレーニングだけでなく、ケガ防止のために毎日7時間半以上の睡眠と交代浴を習慣化。食生活も変えた。高原良明監督は「彼はこの大会に強い思いで臨んだ。素晴らしい結果を残してくれた」と賛辞を贈った。

 2回戦は強豪・仙台育英と対戦する。「ここから勢いに乗ってベスト8という目標を突破して、もっと上にいきたい」と永田。頼もしい主将が、チームを新たなステージへとけん引する。

 ▼遠野・長谷川監督 セットプレーで先制点を取られ、そこで流れを持っていかれた。力が及ばなかった。

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