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長友が実行、日本サッカー底上げに必要不可欠な「融合」

[ 2019年1月1日 09:30 ]

千葉県内での国内合宿で流通経済大との練習試合に出場した日本代表DF長友(右)
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 さながら“長友塾”の開校か。世代を超えた「融合」はまた1歩、進んだようだ。来年1月のアジア杯(UAE、5日開幕)を戦う日本代表は30日、千葉県内での国内合宿を打ち上げた。合宿には20年東京五輪世代の6選手も練習パートナーとして招集されていた。ガラタサライのDF長友佑都(32)は、積極的にコミュニケーションを図った。

 「若手は日本サッカーの未来を背負っている。A代表に来ても、ギラギラしたものを見せて欲しい」。長友が特に目をかけたのが、順大3年のFW旗手怜央だった。30日の流通経大との練習試合(2―0)では2本目で一緒にピッチに立った。旗手が左のFW、長友は左サイドバック。同じサイドでプレーし、感じたことを率直に伝えたという。

 「怜央とは凄く話しました。ゴールに向かう怖さのある選手に出て来て欲しい。ゴールに向かう姿勢が足りないと。僕自身は年齢を重ねるごとに熱く、情熱のレベルが上がってるんでね」。

 目の前のアジア杯だけを考えれば、必要なかったかもしれない。だが東京五輪、そして、その先を見据えれば長友も黙っていられなかった。旗手は既に川崎F入りが内定している逸材。W杯出場3度、イタリア、トルコでも経験豊富な長友の言葉、一緒に過ごした時間は必ず血となり肉となったはずだ。

 A代表、U―22日本代表を兼任する森保監督は「融合」の2文字を口癖のように多用する。既に合宿ごと、コーチ陣は年代別代表のスタッフ陣と編成を入れ替えるなど融合を図っている。世代の壁を超えた合同合宿の実施も常に構想にあるという。言わば、長友の言動は森保イズムの神髄。日本サッカーの底上げに必要不可欠なものだった。(記者コラム)

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