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大分 勝って昇格決める!運命のJ2最終節、勝ち点3の先に優勝も

[ 2018年11月17日 10:00 ]

J1昇格を狙う大分イレブン
Photo By スポニチ

 J2大分は17日、敵地・山形でリーグ最終節を迎える。現在、勝ち点75でJ1自動昇格圏の2位をキープ。ただ、勝ち点76で首位の松本から4位の横浜FCまで勝ち点3差の大接戦となっており、この4チームでJ2優勝と自動昇格を争うことになる。最終節の結果次第で、優勝、自動昇格、そして昇格プレーオフ(PO)に回る可能性もある運命の大一番。大分が総決算の戦いに挑む。

 練習場には活気と気合があふれている。前節10日のホーム最終戦の金沢戦は1―0で勝利。チームには明るい雰囲気が漂っており、大一番の前の重圧など感じさせなかった。片野坂知宏監督(47)は「素晴らしい成績を収められたことによって、さらなる栄冠をつかみとれるところまできた」と最終節に勝てば自力でJ2優勝とJ1自動昇格を手にできる状況を歓迎した。

 指揮官はこれまで対戦相手を十分に研究した上で、最善のメンバーを選択してきた。得点を決め勝利に貢献した選手が、次戦では控えに回ることも珍しくない。メンバーを固定せず、常にチーム内競争を促してきたスタイルは、最終戦も不変だ。「点を取るために、戦術、狙いに合わせたメンバーを選ぶ。勝たないと優勝も自動昇格もない」。対戦相手の山形に対しては「アウェーで向こうはホーム最終戦。簡単な試合にはならない」と警戒する一方、「こちらも負けられない。いい準備をしてベストの11人で目の前の試合に勝つことに集中する」と意気込んだ。今季最後で来季をも占う運命の大一番。メンバー選考を含む指揮官の采配にも注目が集まる。

 泣いても笑ってもあと1試合。J3まで転落したクラブの指揮を任されてから3年、再びチームを2013年以来のJ1ステージへ導こうとしている。試合中はピッチ横で激しいアクションとともに大声で指示を出し続けるため、声はガラガラ。そのことを不憫(ふびん)に思ったサポーターが「浅田飴(あめ)」にメッセージを送ったところ、同社が反応。のど飴が届くとともに、スポンサーにも加わってくれた。酷使する「のど」にも心強い支援を得たが「勝ち点3を取れるなら、僕の声がかれようがいい」。指揮官は持てる全てを出し尽くし、勝利をつかみとる。

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2018年11月17日のニュース