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中島 FKでアシスト!“混雑”避けて大外ピンポイントクロス

[ 2018年11月17日 05:30 ]

国際親善試合   日本1―1ベネズエラ ( 2018年11月16日    大分銀行ドーム )

<日本・ベネズエラ>前半39分、酒井のゴールをアシストする中島(右)(撮影・椎名 航)
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 長友に“お化け”と称されたドリブルだけが持ち味ではない。新10番の中島が高精度のプレースキックで見せた。「セットプレーの練習でも、ああいうボールをくれと言われていた。ゴールにつながって良かった」。前半39分、敵陣右サイドのタッチライン沿いで得たFK。一番遠い位置にいた酒井にドンピシャのクロスを合わせて先制点をアシストした。

 森保ジャパン発足後は全試合で得点を奪っていた南野、ウルグアイ戦で鮮烈な初得点を決めた堂安。フレッシュな2列目に注目が集まるが、最も得点に絡んでいるのが中島だ。9月のコスタリカ戦ではCKから先制のオウンゴールを誘発し、南野の得点の起点にもなった。10月のウルグアイ戦では、縦パスを通して先制点をアシストするなど2点を演出。この日は前半34分のGKとの1対1を外してしまい「決めきれなければ悔しい思いをする」と猛省したが、出場3試合で挙げた8得点のうち5得点が背番号10から生まれている。

 根底にあるのが“楽しむ”という気持ち。渋滞で試合会場入りが遅れたが「(昨年の)ポルト戦でも似たようなことがあったし、楽しみの一つでした」とストレスも前向きに捉えた。常に上を目指す姿勢は、どんな状況でもパフォーマンスを一定させる原動力だ。

 ポルトガルでは連日のように特集が組まれ、プレミアリーグのサウサンプトンやレスターが獲得に動いていると報じられている。多くのビッグクラブから送られる熱視線。それでも中島はブレない。来年1月のアジア杯でも結果を出し続け、より大きな背番号10へと成長していく。

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