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鹿島 8強へ決勝T初の先勝!上海上港3発撃破、次戦も攻める

[ 2018年5月10日 05:30 ]

ACL決勝トーナメント1回戦第1戦   鹿島3―1上海上港 ( 2018年5月9日    カシマ )

<A鹿島・上海上港>後半、ゴールを決めた鹿島・西(中央)は金崎(右)や鈴木(左)から手荒い祝福を受ける
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 日本勢で唯一、決勝トーナメントに進出した鹿島が、8強入りへ前進した。9日、ホームで上海上港(中国)との第1戦に臨み、3―1で勝利。前半43分にFW鈴木優磨(22)が、後半4分にDF西大伍(30)がCKからゴールを奪うと、後半30分にはオウンゴールで追加点を挙げた。6度目で初の決勝T初戦突破を懸け、16日に敵地での第2戦に臨む。

 鬼門突破に向けて価値ある白星だった。前半43分に左CKからのこぼれ球をFW鈴木が蹴り込んで先制。「前半は主導権を握って試合ができていた。いい時間に点を取れたのが大きかった」。セットプレーが狙いどころとなるのは確認済み。後半4分にも右CKから西が追加し、幸先のいいスタートを切った。

 後半は上海上港の猛攻にさらされた。後半だけで浴びたシュートは16本。25分すぎには6回連続でCKを与える場面もあったが、最少失点でしのいだ。「この1失点は苦しいけど、3―2にならなくて良かったと思いたい」とDF昌子はあえて前向きに捉えた。元ブラジル代表FWフッキを負傷で欠いたとはいえ、強敵を相手に決勝T初戦の第1戦を初めて白星で折り返した価値は大きかった。

 ACLは国内19冠の鹿島が唯一手にしていない、悲願のタイトル。過去5度の決勝Tは全て初戦の壁に阻まれてきた。広州恒大と対戦した昨季はアウェーゴール数の差で惜敗。「鹿島にはラウンド16の壁を破る使命がある」と昌子は言う。上海上港は過去に日本勢が5戦2分け3敗と敵地で一度も勝ったことがない。ホーム戦での白星は最低条件だった。

 一時はリーグで15位に沈む低迷ぶりだったが、これで公式戦3連勝。日本勢で唯一残ったチームは、盛り返した勢いそのままに、16日には敵地戦に臨む。「第2戦は守りに行ったら勝てない。0―0の気持ちで、点を取りに行く気持ちで戦いたい」と鈴木。誰も安堵(あんど)の表情を見せず、会場を後にした。

 ▽鹿島のアウェー第2戦(16日)での8強進出条件 ○か△、●でも1点差までなら進出決定。2点差●の場合は、2得点以上(2―4、3―5…)ならば進出となるが、1―3の場合は延長戦(アウェーゴールは適用せず)からPK戦へ。0―2、または3点差以上の●の場合は敗退となる。

 ▼上海上港ペレイラ監督 3失点した結果は受け入れがたい。ただ、後半は多くの好機をつくった。第2戦で2―0か、それ以上で勝つことは可能だ。

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