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墜落犠牲のシャペコエンセに初の国際タイトル 賞金2億円超も授与

[ 2016年12月4日 22:21 ]

本拠地で亡くなった選手たちの告別式を行ったシャペコエンセ(AP)
Photo By AP

 コロンビア中部メデジン近郊で11月28日にチャーター機が墜落した事故で、元J1神戸指揮官のカイオ・ジュニオール監督、選手19人らが犠牲となったブラジル1部シャペコエンセに、クラブ初の国際タイトルであるスダメリカーナ杯が授与されることが決まった。トッゾ会長代行が3日、ブラジル紙グロボで南米連盟から通知があったこと明かした。「南米連盟はシャペコエンセをスダメリカーナ王者と宣言する。優勝賞金の200万ドル(約2億2800万円)も授与される。すべて正式に確認された。優勝杯授与のセレモニーがあるかどうかは分からないが」と語った。

 シャペコエンセは、南米連盟主催の国際大会、スダメリカーナ杯で今年初めて決勝に進出。13年まで35年もブラジル下部リーグに所属していた地方の小クラブが、ビッグタイトル獲得を目前にして悲劇に見舞われた。11月30日にアトレチコ・ナシオナルと対戦するため、決勝第1戦が行われるアウェーのコロンビア・メデジンへ向かっていたチャーター機が墜落。事故直後に対戦相手のアトレチコ・ナシオナルは南米連盟に対し、シャペコエンセを優勝とするよう要請していた。

 スダメリカーナ杯は、南米クラブ王者を決めるリベルタドーレス杯に次ぐ国際大会。UEFAでいうと欧州リーグに相当する。スダメリカーナ杯王者は例年、日本のルヴァン杯優勝チームと翌年にスルガ銀行チャンピオンシップで対戦する。

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2016年12月4日のニュース