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金沢FW中美 古巣に恩返し2発「複雑だったが勝ててよかった」

[ 2016年12月4日 15:51 ]

J2・J3入れ替え戦第2戦 ( 2016年12月4日    富山 )

 金沢はFW中美が古巣を相手にPKを含む2ゴールを決めて栃木に2―0で快勝。1―0で勝利した第1戦に続く2連勝でJ2残留を決め、今季限りで退任する森下監督の花道を飾った。宇都宮市出身の中美にとっては、栃木はジュニアユース時代を過ごし、2014年にはプロへの第一歩を踏み出した思い入れのあるチーム。古巣に引導を渡す形になり、試合後は「自分の持っている力を全部出すことが恩返し」と複雑な表情で語った。

 「泥臭くハードワークして、受け身にならないで攻めにいこうという気持ちで試合に入れた」と振り返るように、序盤から試合の主導権を握ったのは金沢。前半34分、中美が栃木同期入団のDF坂田に倒されて得たPKをきっちり決めて先制点。後半24分には右サイドのFW山崎のグラウンダーのパスをフリーで受け、右足で残留を決定づける2点目を叩き出した。

 昨季まで栃木でプレーし、今季からJ1鳥栖へ加入したものの出場機会のないまま6月に期限付き移籍で金沢へ。J2最終節で最下位を脱して入れ替え戦に回ったものの、その相手が古巣となる因縁に「だからこそ、自分の持っている力を全部出すことが元チームメートやサポーターに対する恩返しだと思うので、複雑でしたけど勝ててよかった」と言葉を絞り出していた。

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2016年12月4日のニュース