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【中田浩二の視点】鹿島のうまさ 後半浦和につなぐ余裕与えなかった

[ 2016年12月4日 09:10 ]

明治安田生命JリーグCS決勝第2戦 ( 2016年12月3日    埼玉 )

<浦和・鹿島>優勝し喜びを爆発させる鹿島イレブン
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 鹿島の試合運びのうまさが浦和を上回った。第1戦で永木と小笠原のダブルボランチが安定していたのでそのまま起用し、柴崎を前に入れて90分間でどう勝つかを意識した戦いをした。先手を取られたが、浦和がその後、後ろに重心がかかり、前に出てこなくなったところをカウンターで突いた。前半40分に金崎が頭で決めた同点ゴールは鹿島が狙っていた形で、遠藤が宇賀神の裏のスペースをついてチャンスをつくった。決勝点となったPKにつながった鈴木のドリブルもカウンターからの素晴らしい攻めだった。

 浦和の先制点は高木のクロスを興梠が力まずシュートして決めたが、武藤の動きが素晴らしかった。クロスが入った瞬間に武藤が斜めに走って鹿島のDFを引っ張り、興梠がフリーになった。浦和は第1戦から先発メンバーを2人入れ替えた。李忠成と駒井に代えて高木と関根を入れた。選手層が厚いので、代えたという認識はなく、守りに入ったというわけでもなかった。ただ選手交代のタイミングがつかめず、鹿島に逆転されてしまった。(元日本代表DF)

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2016年12月4日のニュース