×

C大阪、墜落事故死・ケンペスに誓うJ1昇格 全員が「KEMPES 9」で大一番

[ 2016年12月4日 10:00 ]

サポーターとハイタッチ交わすC大阪・柿谷曜一朗
Photo By スポニチ

 J1昇格プレーオフ決勝は4日、キンチョウスタジアムで行われる。C大阪は3日、大阪市此花区で調整。前日は別メニューだった主将のFW柿谷曜一朗(26)も合流し、先発予定となった。コロンビアで起きた飛行機墜落事故により、12年にC大阪に所属したブラジル1部シャペコエンセFWケンペス選手が34歳で死去。かつての仲間をしのぶとともに、思いを背負い、急きょ作製した「KEMPES 9」のユニホームを全員が身につけて入場することが分かった。

 最終調整を終え、柿谷がピッチを引き揚げようとすると「曜一朗!」と大熊監督に呼び止められた。指揮官のもとへと歩み寄り、2人だけの空間となった。プレーオフ決勝に向けてコンディションを問われ「やります。大丈夫です」と回答。1日の練習で今年8月に手術した右足首を負傷したが、先発出場に自らGOサインを出した。

 「J1の舞台でやれるように、いい締めくくりをしたい。自分たちはケンペスからも大事なメッセージを受け取ってるんで」

 11月28日にコロンビアで発生した飛行機墜落事故により、12年にC大阪で一緒に戦ったシャペコエンセのFWケンペス選手が亡くなった。ともに戦った仲間をしのび、チームとして「KEMPES 9」のC大阪ユニホームを急きょ作製。決勝の入場時に全員が着用し、選手たちのメッセージが書き込まれた1枚をベンチに掲げることになった。

 「本当に寂しいけど、何かのメッセージとして受け取り、力強く生きていくね!!!! ゆっくり休んでください!! おつかれ様でした!! 柿谷曜一朗」

 そうユニホームに寄せ書きした背番号8。準決勝京都戦に続いて得点すれば、昇格プレーオフでは史上初の2戦連発となる。昨年は涙をのんだ決勝の舞台。規定により引き分けでも昇格が決まるが、勝利を求めてピッチに立つ。1年間をともに戦ったチームメート、そして天国のケンペス選手と、今度こそ喜びを分かち合う。

続きを表示

2016年12月4日のニュース