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ヤンなで有終3位 上野終了間際の劇的V弾

[ 2016年12月4日 05:30 ]

U―20女子W杯パプアニューギニア大会 ( 2016年12月3日    ポートモレスビー )

3位決定戦の後半、得点した上野(左から2人目)を祝福する日本イレブン
Photo By ゲッティ=共同

 3位決定戦が行われ、日本は宿敵・米国を下し3位に輝いた。FW上野真実(20=愛媛)が終了間際に値千金の決勝点を決め、通算5得点で得点ランキング首位に並ぶ3人の中から得点女王に選出された。さらにMF杉田妃和(19=INAC神戸)が大会MVPを獲得。チームにはフェアプレー賞が贈られた。自国開催で過去最高の3位となった12年以来、2大会ぶり5度目の出場。初の決勝進出は逃したが、勝利で締めくくった。

 ケガ人続出で傷だらけの“ヤングなでしこ”待望の瞬間は、後半終了間際にやって来た。大会規定で延長戦はなく、PK決着かと思われた同42分、後半から途中出場のFW上野が魅せた。左サイドからのパスをペナルティーエリア左で受けると、左足でループシュート。山なりのボールはGKの頭上を越えてゴール右に吸い込まれた。決勝点を決めると、試合後は得点女王として選ばれ、「初めての経験。貴重なものをもらえてうれしい」と初受賞を喜んだ。さらにMF杉田は優勝、準優勝国の選手らを抑え、2年前のU―17W杯に続いてMVPを獲得。「うれしいのと同じくらい驚いている。(2年前より)倍以上に重たい」と笑顔がはじけた。

 自国開催で過去最高の3位となった12年に並ぶ結果にも、高倉監督は「世界と戦うには、まだまだ力が足りない」と世界の壁の厚さを痛感し「この経験を持ってかえって日頃のトレーニングに生かして」とA代表に向けてさらなる成長を促した。

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2016年12月4日のニュース