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新潟 敗戦の中に“光明”今季初スタメン川口が先制弾をアシスト

[ 2015年3月19日 05:30 ]

<FC東京・新潟>先制ゴールを決め、アシストした川口(右)と喜ぶ新潟・山本

ナビスコ杯予選リーグA組 新潟1―2FC東京

(3月18日 味スタ)
 新潟はFC東京とナビスコ杯初戦をアウェーで戦い、1―2で逆転負けした。14日のリーグ戦の清水戦から先発6人を入れ替え、前半2分に今季初先発のDF川口尚紀(20)が絶妙のクロス。MF山本康裕(25)が押し込んで先制した。だが、後半20分に追いつかれると、同33分にPKで逆転され、公式戦今季初勝利はまたもお預けとなった。
【試合結果 順位表】

 勝利という結果はついてこなかったが、これまで試合に絡めなかった選手が躍動した。前半2分の電光石火の先制ゴールは、レオの右サイドへのパスをMF加藤がきれいにスルー。フリーとなった右SB川口のオーバーラップから上げたクロスを、ファーサイドでMF山本が左足でゴールにねじ込んだ。

 リーグ戦第2節のホーム清水戦から先発6人を入れ替えた。2トップはリーグ戦2戦連続途中出場だった指宿と山崎。両SBもコルテース、小泉ではなく左の前野、右の川口がともに今季初先発。ボランチには成岡が入り、右SHには加藤が起用された。

 加藤と先制ゴールをアシストした川口は、ともにリーグ戦2試合はベンチ外だった。「調子が悪いからとは思っていない。去年、うまくいかずにベンチ外だったときとは違う。いつチャンスがきてもいいようにしっかりと準備はしてある」と思いをプレーにつなげた。

 加藤も「得点に絡むことが、チームにとっても自分にとっても大事なこと。これまで(ベンチ外だった)モヤモヤを吹き飛ばしたい」と豊富な運動量を生かした攻撃と、正確なキックを生かしてCKやFKを担った。

 タイトルを目標に掲げた今季も、リーグ戦とナビスコ杯の過密日程をどう切り抜けるかが課題だが、選手層は昨季より厚くなった。柳下監督はメンバーが代わっても「やることは同じ」と言い切る。前節の清水戦で機能し始めたサイドからの攻撃は、メンバーが代わっても武器となった。

 ただ、後半に押し込まれ、逆転を許した。「前半は攻撃で空いているスペースをうまく使えた。後半はボール際に弱い選手がいて押し込まれた。ただ、3試合で全員を出せたのは、誰がどれだけできるか分かってよかった」と柳下監督。控えに甘んじていた選手が、持ち味を発揮し、課題も得た。勝てなかったが、今後の収穫になるはずだ。

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2015年3月19日のニュース