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ハリル監督、18年W杯見据え“遠藤外し”「彼には敬意を表する」

[ 2015年3月19日 14:51 ]

日本代表メンバーから外れた遠藤

 日本サッカー協会は19日、チュニジア戦(27日、大銀ド)、ウズベキスタン戦(31日、味スタ)に臨む代表メンバー31人とバックアップメンバー12人を発表した。会見に出席したバヒド・ハリルホジッチ監督(62)は、18年W杯ロシア大会を見据えていることを強調し、長年、代表の中心となってきたMF遠藤保仁(35=G大阪)を選出せず「彼に対して敬意を表する」と“惜別”ともとれる言葉を送った。

 自らの口で代表メンバーを発表したハリル監督。冒頭「5、6日かけて準備したリストになります。東京に着いてまだ間もないので簡単ではなかった。リストを作るためにはもっと時間をかけるのが本来だが、多くの人と会い、話をした。試合も見た」と説明し「この2試合は勝つためにやります。最初の試合は(今後)どういった方向性で行くのかを皆さんに見せたい」と強い口調で語った。

 次々とメンバーを読み上げる中、MFの中に「遠藤」はなかった。全選手の発表を終えた後、ハリル監督はあえて遠藤のために時間を割いた。「遠藤は日本のレベルをかなり高く上げてくれたが、リストに入っていない。私はロシアW杯の準備をしている。私は前にいた選手も変えるリストを作っている。ここ数年、貢献してきた彼を忘れてはいけない。彼に対して敬意を表する。もう一度言うが、リストを作るのは簡単ではなかった」。日本代表の将来を見据えた上での決断であることを説明した。

 ハリル監督は13日に来日し、同日の就任会見では18年W杯ロシア大会の16強進出とFIFAランク20位以内返り咲きを目標に掲げた。翌14日にはJリーグを視察。15日からは3日連続ではスタッフ会議を開き、強化策やメンバー選考などについて話し合った。18日には当初予定していなかったナビスコ杯・川崎F―名古屋戦(等々力)を視察。来日以降、休みなく精力的に情報収集に努めていた。

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