ハリルホジッチ氏 柔軟な戦術と優れた分析力を持つバランス型

[ 2015年2月28日 05:30 ]

08年キリン杯、コーチジボワール代表監督として来日したハリルホジッチ氏(右)はオシム氏と会話する

 ハリルホジッチ監督の手腕が評価されているのは柔軟な戦術だ。コートジボワール代表ではドログバらタレントが豊富だったこともあり、ゴール前に人数をかける攻撃サッカーを展開。一方、アルジェリア代表では持ち味のショートパスでは強豪に対抗できないと判断し、組織的守備と高速カウンターを導入した。

 W杯ブラジル大会では相手に応じて4試合全て違うシステムで戦うなど分析力にも優れ、主力選手を外すこともいとわなかった。攻守のバランスを重視しており、攻撃に偏ったバルセロナの試合を見て「私ならこんなミスはしない」とフランス紙にコメントしたほどだ。

 フランスでは組織と規律を重んじる指導者として知られる。練習態度も厳しく、選手全員に「私にうそをつくな」と言い渡す一方、一対一で話し合って信頼関係を結ぶことを好む。現役引退後、地元クラブのスポーツディレクターを務めていた時に「2度目の人生が始まった」というユーゴスラビア内戦が勃発。自身はイスラム教徒、妻がクロアチア人、母がセルビア人という家庭だったが、一夜にして隣人同士が殺し合うようになった状況で店や家を焼かれ、フランスへ逃れ、当初は職もなく苦しんだ。

 それだけに信頼関係を大切にしており、逆に自分と対立しようとする者を許さない。アルジェリアではメディアとも対立。「いい記者と悪い記者がいるが、邪魔する者と話すことはない」と言い切っている。

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