広島2冠へ王手!!神セーブ3発“西川劇場”で激闘PK戦制す

[ 2013年12月30日 05:30 ]

FC東京を破り、サポーターの声援に応える広島のGK西川

天皇杯準決勝 広島0―0(PK5―4)FC東京

(12月29日 国立)
 “西川劇場”で2冠へ王手だ。準決勝2試合があり、国立競技場でFC東京と対戦した広島は120分戦っても0―0で試合が動かず、PK戦で日本代表GK西川周作(27)が追い詰められてから“神セーブ”を連発。絶体絶命の危機を乗り越え、6季ぶりに元日決戦へコマを進めた。

 集中力は極限まで研ぎ澄まされていた。死闘の末もつれ込んだPK戦。先に2人が失敗し、1―3で迎えたFC東京4人目。決められれば終戦という状況で西川が圧倒的な存在感を放った。右に飛んで止めると、同じく絶体絶命の状況で迎えた5人目もストップ。振り出しに戻して迎えた7人目、ドンピシャのタイミングでボールをはじくと「勝利を確信した」とガッツポーズ。「3本止めるから」とチームメートに約束した通りの働きで、奇跡の決勝進出に導いた。

 経験と修正能力の高さが発揮された。同じくPK戦にもつれ込んだ準々決勝の甲府戦。相手5人目を止めたものの、動くのが早く蹴り直しとなった。この日はラインズマンに1本ごとに「今のは早くなかったですか」と確認。4人目からはタイミングが合い「甲府戦の経験が生きた。自分を信じて良かった」と胸を張った。

 止めるだけはない。外せば敗退が決まる4人目のキッカーを志願。「自分もGKだから分かる。左右に動きたいものなんで」と真ん中に蹴り込んだ。ゴールネットを揺らすのはFKを決めた高校時以来。大役に名乗りを上げた理由を「重圧の中でプレーすることが貴重な経験になる。すべては代表のゴールマウスを守るため」と言い切った。目指すのは日本代表の絶対的守護神。仁王立ちする姿には過去の名守護神の姿がダブって見えた。04年アジア杯準々決勝。2本の先行を許しながら4人連続で阻止したGK川口能活の“再来”に「能活さんをイメージしてましたね」とほほ笑んだ。

 2冠まで、あと1勝。決勝は最後まで王者を争った横浜と激突する。今季のリーグ戦は2戦2敗。「完全優勝だとは思っていない。90分で勝ってチャンピオンであることを示したい」。守護神がゴールマウスを死守し続けた先に、天皇賜杯と「真の王者」の称号が待っている。

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