サントス、世界一へダービー捨てた!指揮官まで温存

[ 2011年12月6日 06:00 ]

クラブ世界一へ万全の態勢を整えてきたサントス

ブラジル全国選手権 サントス1―4サンパウロ

(12月4日)
 8日開幕のトヨタ・クラブW杯に出場する南米王者サントスが48年ぶりのクラブ世界一へ、万全の準備を整えた。4日のブラジル全国選手権最終戦はサンパウロとのダービーマッチだったが、ベストメンバーを全員温存して敗戦。決勝で欧州王者バルセロナと対戦が予想される中、ブラジル代表FWネイマール(19)を擁する名門がなりふり構わない調整で牙を研ぐ。

 地元の宿敵サンパウロに1―4と完敗。ムリシー・ラマーリョ監督さえ同行しない徹底したクラブW杯対策で、サントスが10位でリーグ最終戦を終えた。サンパウロ州選手権、リベルタドーレス杯、全国選手権で公式戦75試合を強いられ、疲労が蓄積する中で指揮官の優先順位に迷いはない。

 「ここから大事なのは日本で2試合を乗り切れるよう体力を回復させること」とは主力をそろえながら調整重視で1―1で引き分けた前節11月27日のバイーア戦後のラマーリョ監督。全ては世界一になるためだ。

 サンパウロで3連覇を達成するなど全国選手権最近6年で4度優勝。10年W杯後にブラジル代表監督就任要請を蹴った56歳の名将が今年4月に監督となり、名門が復活した。「ブラジルの至宝」と言われるネイマールとガンソが軸の強力攻撃陣に加え守備を整備。王様ペレを擁した1963年以来48年ぶりにリベルタドーレス杯で優勝し、クラブW杯出場を決めた。

 スピードに乗ったドリブルでメッシとも比較されるネイマールは「優勝は簡単ではないけど不可能でもないはず。日本には勝ちに行く」と力説する。環境に早く慣れるためバルセロナより3日早く来日する予定で、飛行機を乗り継ぐフランクフルトではあえて24時間滞在。ここでも移動より調整を最優先し、体をほぐすトレーニングを行う。

 本拠地は現在150万人いる日本からの移民が1908年にブラジルで最初に到着した港町。86年と90年にはFW三浦知良(J2横浜FC)が在籍し、クラブも日本人ファンのサポートに期待する。ネイマールら5選手が動画投稿サイト「ユーチューブ」で応援を求める日本語のメッセージを発信し、公式サイトも日本語版を特設。エースは「バルサのファンが多いと聞くが、今回はサントスを応援して!」と訴える。ブラジルの名門が本気で頂点を狙っている。

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