【Ｃ大阪】先発大量入れ替え…香川が抱く連係の不安

Ｊ１昇格を決め喜びを爆発させたＣ大阪・ＭＦ香川真司

　Ｃ大阪がＪ１で戦えるだけの戦力はそろった。昨季Ｊ２で２７得点をマークし得点王に輝いた香川と、２０得点を挙げた乾の攻撃的ＭＦコンビは健在。カイオ、西沢、苔口のＦＷ３人は抜けたが、新外国人ＦＷアドリアーノを獲得。中盤には高橋、家長、清武らが加わり攻撃陣は昨季以上に充実している。ＤＦ陣も日本代表経験者の茂庭、大分の堅守を支えた上本が加入。選手層は厚くなった。

　ただ、補強のマイナス面もある。昨季から先発が７人程度入れ替わる見込みで、連係の不安が生じている。「個人もチームもまだまだ。Ｊ１とやっていないから、ぶっつけ本番みたいなもの」という香川の言葉は選手全員の思いだ。１月２５日に始動し、戦術練習に取りかかったのは２月中旬。練習試合もＪ２勢と２試合、大学生と１試合だけで打ち止めとなり、Ｊ１クラブとの力の差を測ることなく４季ぶりの舞台へ挑む。正ＧＫキム・ジンヒョンが開幕早々２試合の出場停止となるのも痛い。

　「開幕までに１カ月あれば十分。試合を重ねることでしか連係は高まらない」というクルピ監督。好スタートを切れるかどうかは、指揮官の采配によるところが大きい。