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苦悩続くリッピ監督…イタリア連覇への試行錯誤

[ 2010年3月8日 17:06 ]

サッカーの国際親善試合、カメルーン戦で得点を狙うイタリアのボヌッチ

 サッカーのW杯南アフリカ大会で史上3度目の2連覇を狙うイタリアが試行錯誤を続けている。リッピ監督はW杯登録メンバーのうち「17、8人はだいたい固まっている」と話し、残る選手を大会直前まで見極める意向だ。

 GKブフォン(ユベントス)DFザンブロッタ(ACミラン)FWジラルディノ(フィオレンティナ)ら主力7人を故障で欠いた3日の親善試合のカメルーン戦。リッピ監督は初招集のMFコッス(カリャリ)DFボヌッチ(バリ)をいきなり先発で起用した。コッスは豊富な運動量で好機をつくり、ボヌッチも最終ラインでカンナバロ(ユベントス)らとともに堅い守備を保った。結果は0―0ながら、監督は「新しい選手を見られたし、役に立つ試合だった」と収穫を口にした。
 2008年の欧州選手権は準々決勝で敗退。その後、06年W杯でイタリアを優勝に導いたリッピ監督が復帰したが、昨年のコンフェデレーションズカップは1次リーグで敗れ去った。06年W杯から世代交代の進まないことに批判が集まるとともに、代表を引退したFWトッティの復帰待望論が国内では持ち上がるなどチームを取り巻く環境は騒がしい。
 カメルーン戦後、4年前のチームとの比較を求められたリッピ監督は「きょうのチームはベストではないし、比べるのはおかしい。6月の時点でベストにするのが目標」。連覇への重圧の中、苦悩は続きそうだ。(共同)

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2010年3月8日のニュース