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【川崎F】憲剛不在で試されるメンタルの強さ

[ 2010年3月8日 06:00 ]

2月23日のACL城南戦で右あごを骨折した中村憲剛。攻守の要の不在は川崎Fにとって大きな痛手だ

 リーグ戦で2年連続2位と、あと一歩及ばず涙をのんだ川崎Fは、“三度目の正直”で悲願の初タイトルに挑む。戦力的にはフランス・レンヌから経験豊富なボランチとしてMF稲本を、攻守両面での課題だった左サイドバックには横浜からDF小宮山を補強。ACLを戦いながらの過密日程にも耐えうる土台を整えた。

 今季、コーチから昇格した高畠勉監督(41)は、下位との対戦で勝ち点の取りこぼしが多かった点や、試合中の不測の事態に臨機応変に対応できなかった昨季の反省を踏まえて「アプローチはサッカー以外からもやる」と技術面や戦術だけではなく、メンタル面でも選手を強化していく方針を決定。選手には1月の合宿から「ボールへの執着心」と「イメージの共有」を徹底的に植え付けた。

 攻守の要であるMF中村が右あご骨折で開幕から約2カ月不在なのは痛い。だが、代役を務めることが濃厚な3年目の田坂は「いなくなったからダメだと言われるのは嫌」と自覚も十分。2年連続で苦汁をなめた経験は、逆境でこそ生きる。

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2010年3月8日のニュース