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【広島】“ACL補強”も連係は発展途上

[ 2010年3月8日 06:00 ]

新加入のMF山岸智。24日のACL山東魯能戦では攻撃の起点となった

 広島は新戦力をどれだけチーム戦術にフィットさせられるかが浮沈のカギを握る。昨季まで攻撃の要だったMF柏木が浦和へ移籍。日本代表FW佐藤を生かすため、新たなトップ下として高萩、李忠成らの名前が挙げられる。

 だが、代表に招集された佐藤がトルコでの2次キャンプに不在だったため、連係は発展途上の段階だ。今季初戦となった2月24日のACL山東魯能(中国)戦はホームで0―1の敗戦。佐藤が「連係は時間をかけなくてはいけない部分もある」と認めたように、自慢のパスサッカーはまだ本領を発揮するに至っていない。

 リーグ戦と初挑戦のACLを並行して戦い抜くため、例年以上に補強に力を入れた。日本代表GK西川、川崎Fから移籍してきた山岸、G大阪で“ACL男”の異名を取った山崎らが加わり、選手層は確実に厚くなった。昨季はリーグ屈指の攻撃力で4位に食い込んで注目を集めた。過密日程に立ち向かってどこまで突き進めるか。今季はペトロヴィッチ監督の「すべてのタイトルを狙う」という本気度も試される。

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2010年3月8日のニュース