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「銀で安心した」古川 原動力は“中年の星”へのライバル心

[ 2012年8月4日 07:27 ]

男子個人で銀メダルを獲得し、笑顔で声援に応える古川高晴

ロンドン五輪 アーチェリー男子個人

 男子個人が3日に行われ、古川高晴(27=近大職)は決勝で呉ジンヒョク(韓国)に1―7で敗れ、銀メダルとなった。同種目の日本勢のメダルは04年アテネ大会で銀メダルを獲得した山本博(日体大教)以来。日本アーチェリー史上初の金メダル獲得はならなかったが、3度目の五輪でついに花開いた27歳は「うれしいけど、最後は少し悔しかった」と振り返った。

 今大会は女子団体が銅メダルを獲得した。先を越され、普段はマイペースな男が「めちゃくちゃ悔しいから、考えないようにしている」とその話題には触れたがらなかった。

 五輪初出場は2004年アテネ大会。「出るだけで楽しかった」というが、山本博(日体大教)が銀メダルを獲得した時のことは、はっきりと覚えている。「銀で安心した。金だと追い越しようがないから」。古川は「中年の星」をライバル視したという。あれから8年。成長した古川は念願のメダルを手にし、世代交代を完全に印象づけた。

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