“ずぶとさ”武器？平井コーチ、聡美は「エースになる」

銀メダルを胸に声援に応える鈴木（左は１位のソニ）

ロンドン五輪　競泳女子２００メートル平泳ぎ

　山梨学院大の神田忠彦コーチ（５３）は、高速水着時代にマークされた日本記録に並んだ鈴木を「金藤さんの（日本）記録はちょっと無理だという印象があったけれど、たいしたもの」と称賛。強さの要因にキック力と妥協しない姿勢を挙げ「（厳しい）つまらない練習を毎日繰り返した」と説明した。

　大会前の期待は大きくなかったが、ここ一番で強さを発揮。選手村に持ち込んだ趣味のテレビゲームに興じるなど、ずぶとい性格も武器になっている。日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ（４９）は「昨年の世界選手権は入れ込み過ぎてダメだったけれど、今回は驚いた」と舌を巻いた。そして「昨年から腕のかきも力強くなった。まだ本人は自分の力を自覚していないと思うが、可能性を相当秘めている。２分２０秒を切るのは時間の問題」と今後のさらなる成長にも太鼓判を押した。４年後は２５歳。１００メートルと２００メートルのいずれも金メダルを狙える。「女子だけでなく男女を通じたエースになるかもしれない」と１６年リオデジャネイロ五輪のエースとして期待した。