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杉本 銀メダル!延長激闘の末判定で敗れる

[ 2012年8月4日 06:00 ]

女子78キロ超級で獲得した銀メダルを手に、笑顔を見せる杉本美香

ロンドン五輪柔道

 女子78キロ超級決勝で、杉本美香(コマツ)がイダリス・オルティス(キューバ)に旗判定の末、優勢負けで銀メダルに終わった。女子57キロ級・金メダルの松本薫、女子63キロ級・銅メダルの上野順恵に次ぐ女子柔道3個目のメダルとなった。 だが、柔道が今大会で獲得した金メダルは一つで、男女14階級となったバルセロナ五輪以降最少だった。

 北京五輪金メダリスト・トウ文(中国)を破って決勝に上がってきた相手に、杉本は先手を打った。足技を織り交ぜ、釣り手の位置を高く取ろうとする杉本に対して、オルティスは返し狙い。

 しきりに内股を狙うが、相手もすくい投げで返し一進一退。3分45秒に指導を受けるが、そのまま決着はつかず延長戦に突入した。

 延長戦では組手を取り、相手を揺さぶりながら足元を狙った。杉本は指導を受ければ敗戦という状況でも臆せず攻め込むが、決着はつかず、旗判定に持ち込まれた。

 旗判定の結果は、オルティスの白3本。8分間の激闘の末、敗れた杉本は銀メダルに終わった。大喜びするキューバ代表とは対照に、柔道日本選手団に笑顔はなかった。

 ▽杉本美香の話 今、ぱっと思うのは悔しい。金メダルを目指していた。勝ちたい気持ちは最後まであった。自分の柔道を見てもらいたいというわくわく感があった。

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