×

“チームジャパン”で戦うマラソン女子 尾崎「最低でも入賞を」

[ 2012年8月4日 08:50 ]

 ロンドン五輪の女子マラソン代表3人が5日午前11時(日本時間午後7時)のスタートを控えた3日、選手村で記者会見し、2009年世界選手権銀メダルで31歳の尾崎好美(第一生命)は「最低でも入賞したい。メダルも少しは頭に置いて、今の自分の力を出し切りたい」と笑顔で抱負を語った。

 日本は前回の北京五輪で5大会ぶりにメダルを逃した。今回の代表は全員初出場。戦力が充実するアフリカ勢に対抗するための新たな試みとして、給水やペース設定などで共同戦線を組むことになった。

 27歳の木崎良子(ダイハツ)は「給水の中身をお互いに確認し、誰かが取れなかったときにチームで回したい」と話した。24歳の重友梨佐(天満屋)は「ペースがあまり遅くなるようなら自分たちで前に出るようにする」との戦略を明かした。

 3選手は代表決定後、実業団の枠を超えた合同の高地合宿を初めて米国で実施した。昨年の世界選手権でケニア勢がチームぐるみでペースに変化をつけ、表彰台を独占した背景もあり、河野匡コーチは「個人の能力で戦うには限界がある。指導者の知恵を寄せ合って戦いたい」と説明した。

 レースはバッキンガム宮殿前の大通りを発着点にロンドン市内を3周するコースで行われる。道幅が狭いところがある上にカーブが多く、位置取りも鍵を握りそうだ。

 日本勢は春先からコース下見を重ねており、尾崎は「雨が降ったら滑る路面もあり、転倒に気を付けたい」と警戒。6月下旬に右足首を痛めた重友は「やっとよくなってきた。最後まで粘り強く走って笑顔でゴールしたい」と意気込んだ。

 日本陸連女子マラソン部長でもある武冨豊コーチは「風が強く、天候も予測しにくいが、優勝タイムは2時間22分前後とみている。メダル圏内はそこから30秒以内。2時間25分までが入賞ラインだろう」と予測した。(共同)

続きを表示

2012年8月4日のニュース