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「石橋を叩いても渡らない」真面目君・古川 3度目で成長見せた

[ 2012年8月4日 07:15 ]

銀メダル獲得をガッツポーズで喜ぶ古川

ロンドン五輪 アーチェリー男子個人

 男子個人が3日に行われ、古川高晴(27=近大職)は決勝で呉ジンヒョク(韓国)に1―7で敗れ、銀メダルとなった。同種目の日本勢のメダルは04年アテネ大会で銀メダルを獲得した山本博(日体大教)以来。日本アーチェリー史上初の金メダル獲得はならなかったが、3度目の五輪でついに花開いた27歳は「うれしいけど、最後は少し悔しかった」と振り返った。

 アーチェリーを始めたのは高校から。入学した青森東高には希望していた弓道部がなく、アーチェリー部に入部した。卒業後は近大に進学。03年にはニューヨークで行われた世界選手権で国際デビューした。過去に出場した2度の五輪を「アテネは出るだけで楽しくて、それだけで満足。逆に北京は勝ちにいこうとして空回りしてしまった」と振り返る。近大の山田秀明監督が「石橋を叩いてでも渡らないタイプ」と評する生真面目さゆえに、大舞台では力が入りすぎる傾向があった。しかし、経験を重ねるごとに精神的に成長。「4年前とは違う」との自信を手に大会に臨んでいた。

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2012年8月4日のニュース