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世界デビューはドタバタ 食事がない!

[ 2008年8月7日 06:00 ]

インタビューで笑顔を見せる福原

 14歳の少女にとって、初の世界大会は何もかもが新鮮だった。開幕前の会場練習。1時間で切り上げるつもりだった福原だが、なかなかコートを離れることができなかった。92年バルセロナ五輪男子シングルス金メダリストのワルドナー(スウェーデン)、00年シドニー五輪女子シングルス金メダルの王楠(中国)ら世界のトップ選手が次々と姿を見せたからだ。

 「あまりにも有名選手が来るから帰れなかったんです。そういう選手を見るのが初めてだったし、一緒の台で練習もできた。結局、3~4時間は会場にいたかなあ」
 世界選手権で最初の試合となった5月19日、岸川と組んだ混合ダブルスの予選。会場に来てみると選手用の食事が用意されておらず、試合前に空腹が襲ってきた。このままじゃ戦えない――。腹の虫の鳴き声を聞きながらリュックに手を突っ込んだ福原は、たまたまパンを発見した。岸川と半分ずつ食べて出陣。ドタバタの世界デビューを思い出すと、今でも自然と笑みがこぼれてくる。
 「賞味期限が切れたチョコレートホイップのパンでした。試合前に食べるものじゃないんですけどねえ」(笑い)

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2008年8月7日のニュース