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出たゴール宣言!開幕男・森本が続く

[ 2008年8月7日 06:00 ]

シュート練習で最終調整する森本

 【北京五輪・男子サッカー】反町ジャパンの戦いが、いよいよ幕を開ける。サッカー男子五輪代表は7日、天津五輪センター体育場で米国との1次リーグ初戦を迎える。1トップで先発が確実なFW森本貴幸(20=カターニア)が初戦の勝利とゴールを宣言。トップ下にはMF谷口博之(23=川崎F)が入ることが濃厚で、反町康治監督(44)は前線に得点力の高い選手を並べる攻撃的布陣で1次リーグ突破のためには落とせない初戦に臨む。

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 前日練習を終えた森本の顔は、自信に満ちていた。非公開で行われた戦術練習で主力組の1トップに入り、米国戦の先発は確実。公式戦では5月22日のフランス戦以来、6試合も得点から遠ざかっているが「日本らしいサッカーをやれば勝てる。FWなのでゴールに絡むプレーをしたい。得点を狙っていきたい」とゴール宣言も飛び出した。

 “相棒”となるトップ下はJリーグでチーム最多の6得点を挙げている谷口の先発が濃厚。谷口は対人プレーに強くポストプレーを得意とするだけに、森本は裏に飛び出す動きに専念できる。同時に先発するのは6月12日のカメルーン戦以来公式戦3試合ぶりだが、3日の名古屋との練習試合では一緒にピッチに立って森本がゴール。相性は上々で「チームの戦い方は徐々に理解してきた。連係も問題ない」と言い切った。

 節目の一戦では必ず結果を残してきた。04年のJリーグデビューでは「森本」の名前を日本に知らしめる活躍を見せ、07年のセリエAデビューでは途中出場でゴール。反町ジャパンで初先発した5月のU―23フランス戦でもゴールを決めるなど大一番で勝負強さを発揮する。米国戦は00年シドニー大会以来、2大会ぶりの1次リーグ突破に向けた重要な一戦。20歳のストライカーに懸かる期待は大きい。

 5月のトゥーロン国際大会で反町ジャパンに初合流。初対面の選手が多く当初は戸惑いもあったが、今合宿では安田に恋愛相談を持ちかけるなど、完全にチームにとけ込んだ。ホテルでは冷房の温度を下げすぎて同部屋の長友から注意されたが、現在はエアコンを使わない生活を送っており、暑熱対策も万全だ。「戦う準備はできているし、100%の状態。みんなで力を合わせていけるところまでいきたい」。J最年少デビューなど数々の記録を樹立してきた怪物が、40年ぶりのメダル獲得を狙う五輪の舞台に上がる。

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2008年8月7日のニュース