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ケガをして謙信に運命を感じた

[ 2008年8月7日 06:00 ]

石井慧がインタビューに答える

 寮の部屋のテレビの前にゲームのコントローラーを持って座っていた。好きな武将を操り、全国制覇を目指す人気ソフト「信長の野望」。少年のお気に入りは、大名の中で最強の武力を誇る上杉謙信だ。数日前、国士舘高に転入して初めての試合に出場。内股をかけた瞬間に首から落ち、ヘルニア寸前となっていた。腕もしびれ、手に力が入らなかった。そんなとき、画面で上杉謙信は言っていた。オレは毘沙門天の生まれ変わりと。

 両親はともに教師。昼間は祖母・淑子さんに面倒を見てもらっていた幼少期の石井にとって、毘沙門天は「おもちゃ」だった。淑子さんが飾る七福神で、唯一の筋肉質の像。昔を思い出しながら、パソコンを開いた。上杉謙信って何者だ?生年月日は太陽暦で1530年の2月18日。「きょうだ」。運命を感じた。

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2008年8月7日のニュース