【福岡・クイーンズクライマックスシリーズ】松尾 悲願デビュー初V、16回目優出でついに

[ 2022年1月1日 05:30 ]

クイーンズクライマックスシリーズ、優勝した松尾は笑顔でガッツポーズ(撮影・岡田 丈靖)
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 喜びが一気に爆発した。「めちゃくちゃうれしいです」。松尾は16回目の優出で、やっと初優勝を果たした。枠なり2コースからコンマ10の好スタート。しかし、他5艇はゼロ台を踏み込んでくる。大ピンチのスリット隊形。それでも「スタートから伸び返したし、仕上がりは良かった」と言うように、1マークは同体にまで回復。3コースから握って仕掛けた大橋の引き波に、松本と共に沈んだと思った瞬間、松尾は力強い弧を描き、差し抜けた。ただ、道中は人気の松本があきらめない。執念の追い上げ。何とか振り切って、やっとの念願達成となった。

 「1マークはうまく残せました。松本さんが追いかけてくるので余裕がなかったし、気が抜けなかった」

 今年はまるがめでプレミアムG1「レディースチャンピオン」が開催される。「地元なので出場したいです」と真夏の女王決定戦に目を輝かせた。レース後はうれしいうれしい水神祭。今年はもっと上の舞台での優勝を狙う。

 ◇松尾 夏海(まつお・かなみ)1991年(平3)10月29日生まれ、愛媛県出身の30歳。107期として10年11月まるがめで初出走。13年1月まるがめW優勝戦で初優出。通算227勝。主な同期は高田明、藤原菜希、近江翔吾ら。1メートル56。血液型A。

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2022年1月1日のニュース