スポニチがPIST6攻略法を徹底調査!?

[ 2021年10月22日 12:00 ]

10月2日に開幕したPIST6
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 ついに!! 競輪新時代に突入した。

 千葉競輪場跡地に建設された「TIPSTAR DOME CHIBA」で、「PIST6 Championship(ピストシックスチャンピオンシップ)」 が 10月2日に開幕。

 PIST6は国際基準のルールに準拠して行われる自転車競技。1レース6車(最低4車)立てで、1周250メートルの木製トラックを6周回で争われる。

 ここでは、現行の“競輪”と“PIST6”の違いに触れつつ、車券の買い方やレースの楽しみ方、選手情報、攻略法などを紹介する。

 まず競輪とPIST6の一番の大きな違いはレースのスタイル。

 言うまでもなく競輪は出走選手それぞれが1着を目指す競技だが、同県や同地区などの選手同士でラインを組んで走る個人戦でありながらも団体戦の要素もあり各々が自分の仕事をしつつゴールを目指す。

 選手同士が激しくぶつかり合う競りやブロック行為などが醍醐味ではあるが、その分、落車や失格が多く高配当も頻発するまさに“ザ・ギャンブル”。

 筆者も公営4競技に加えて、カジノ、パチンコ、麻雀とほとんどのギャンブルを嗜んで?いるが、「真のギャンブラーが最後に行きつくところは競輪」と言われるほど奥が深く、初心者に敬遠されがちなのも納得だ。

 ただ、競輪に拒否反応を示していた方々に言いたい。一度、まっさらな気持ちでこの話を聞いてほしい! 開幕戦を現地で観戦したからこそ言えること、それは…

 PIST6は、競輪とは全くの別物なのだ!!

 まず言えるのは、PIST6は当たりやすい。というのも、完全な個人戦でブロック行為なども禁止されており、単純に“タイムが早い人が勝つ”のがセオリー。しかも、初日のデイの組み合わせは前日に行われるタイムトライアルの成績順に組まれ、各レースに必ず抜けた存在の選手がいるので、そこを軸にすれば間違いない。さらに、ボートユーザーの方にとっては当たり前のことだが、今までの競輪ではありえないS級選手とA級選手が同じレースに出走するので、脚力の差は明らかで買い目を絞りやすいのが特徴。

 競輪の予想ツールとして「ライン」「車番」が重要となるが、PIST6にその概念は必要ないので予想がしやすい。

 スタートの並び順は出走直前に抽選が行われランダムに決定するが、ある選手によると「若くて自力があり動ける選手は、どのコースからでも関係ない。逆に40代以上の追い込みタイプは、動ける選手の後ろにぴったりと位置取りするのがコツ」と教えてくれた。

 実際に、ラウンド1ではベテランの小佐野文秀が若手選手に交じって決勝3着と大健闘。「狙った獲物は逃さない」というような確かな眼力と、ベテランの勘を生かして器用に立ち回り、準決勝では単勝最低人気ながら白星をゲットし、勝利者インタビューでは「よもやよもやです」と茶目っ気たっぷりに笑顔を爆発させた。

 基本的には動ける若手同士の決着になることが多いが、ベテラン勢の2、3着狙いで高配当というケースも十分にありそうだ。

 もちろんレースは真剣勝負だが、「ラインや競りがないので、控室や宿舎で選手同士がギスギスすることなく気持ちよくレースに臨める」と言う選手が多数。

 それを後押しするように、ドーム内で流れる音楽やMCによる実況、PIST6 DANCERS(PSD)によるダンスや応援、さらにレーザーや炎など様々な演出が施されており、通常の競輪競走とは違い、出場選手がお祭り感覚で楽しんでいるのがよくわかる。個人的には、選手紹介の際のパフォーマンスは選手それぞれの個性があふれているので、注目ポイント。

 ギア規制がない点も魅力のひとつ。競輪は2000年代に入ると山崎芳仁(福島・88期)が大ギアブームを巻き起こし“4回転モンスター”として名をはせ、当時の最大値4・58を踏む選手も出てくるほどだったが、スピードに乗ってしまうとすぐに減速できず、落車の際に大事故につながる可能性があるとして、2014年12月31日を初日とする開催から禁止。現在は4倍未満の規制があるため、脚をためて後方から一気に捲るというスタイルを取っていた選手にとっては、もどかしい日々が続いている。

 以前に4倍以上の大ギアを踏んでいた選手は、ギア規制がないPIST6を絶対にチャンスと思っているはず。実際にレースを走った選手によると、「ギアはみんな模索中。ただ、同日のナイターでギアを上げてくる選手は狙い目になるかも」との極秘情報を入手した。

 現在PIST6の出場資格を持っていて、以前に大ギアを踏んでいた選手といえば、小嶋敬二。バルセロナオリンピックのスプリント種目出場や、GⅠ4Vの実績を誇り、過去には輪界トップのS級S班に在籍していたが、今年11月に52歳を迎える現在は、度重なる落車によるケガの影響もあり苦戦中。ただ、「平成の怪物」と呼ばれたこの男なら、令和に誕生した新競技でもう一度花開かせる日もそう遠くはなさそうだ。

 忘れてはいけないのが自転車競技のスプリント種目を得意とする選手。スプリントといえば、東京五輪で新田祐大、脇本雄太が出場して注目を浴びたが、この2選手はもちろんのこと、全国には“スプリンター”と呼ばれる選手が多数存在する。

 2020年および2021年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、1952年以降ほぼ毎年、全日本プロ選手権自転車競技大会(以下全プロ)が開催されており、成績上位者はGⅠ寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場権利や特選・理事長杯へのシード権が与えられる。

 2019年以前の過去10年のスプリント上位成績者を見てみると、北津留翼、渡邉一成、深谷知広、金子貴志、河端朋之、雨谷一樹、中川誠一郎、根田空史、鈴木謙太郎、荒井崇博、横山尚則らの名前が挙がる。

 それを裏付けるように、PIST6の開幕ラウンドを制して初代王者に輝いたのは雨谷一樹。「ナショナルチームでの経験があるので、他の選手より有利と信じてスピードを生かして走ることができた」と、毎レースの圧倒的な一番人気に応えての完全優勝は圧巻だった。

 現在、各地区で22年全プロに向けての地区予選(地区プロ)が開催(※2021年10月19日現在、北日本、近畿、中国が終了)されているが、このスプリント種目で上位の成績となった選手を狙ってみるのもおもしろそうだ。

 ここでは、北日本、近畿、中国地区のスプリントおよびチームスプリントの成績上位者をピックアップするので、ぜひ覚えておいてほしい。

【北日本】
 スプリント:新田祐大、渡邉一成、高橋陽介
 チームスプリント:坂本貴史、佐藤博紀、新山響平、渡邉一成、新田祐大、高橋晋也、荻原寿嗣、八嶋稔真、大森光明

【近畿】
 スプリント:上杉嘉槻、伊藤信、中釜章成
 チームスプリント:野原雅也、小森貴大、脇本勇希、南潤、貴志修己、稲毛健太、石口慶多、藤井栄二、池野健太

【中国】
 スプリント:小玉拓真、戸田洋平、山本直
 チームスプリント:黒田淳、取鳥雄吾、佐伯亮輔、隅貴史、友永龍介、山崎航、町田太我、増田仁、白井優太朗

 上記選手の中にはまだPIST6の出場資格を取得していない選手もいるが、今後のためにも覚えておいて損はない。また、関東、南関、中部、四国、九州は10月末~11月にかけて開催されるので、要チェック!

 最後に私が言いたいのは、「PIST6はぜひ現地で生観戦してほしい!」これに尽きる。10月は無観客開催だが、11月13日からは有観客の開催が決定。座席はレギュラーシート(2,000円) 、プレミアムシート(5,000円)、車いすシートなどがあり、バンク内のアリーナは入場無料なので、自分のスタイルに合わせて観戦が楽しめる。

 ただ、現地での車券発売は行われていないので注意が必要。車券の購入は、株式会社ミクシィが手掛ける共遊型ベッティングサービスの「TIPSTAR」のみとなるので、事前にアプリをダウンロードしておくと便利だ。

 週末の新たなレジャーとして始動したPIST6。選手もファンも現状はまだ手探り状態だが、記述した以外にも攻略法や楽しみ方はまだまだありそう。新しいからこそ、自分に合ったスタイルで自分なりの楽しみ方を見つけていくのもよさそうだ。
(提供:ミクシィ)

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