【日本ダービー】今年こそ破られる?「乗り代わりで勝てない」

[ 2018年5月26日 10:30 ]

日本ダービー七不思議(6)

 「ダービーは乗り代わりでは勝てない」。確かに85年シリウスシンボリ(岡部幸雄から加藤和宏)以来、ダービーで乗り代わった馬は未勝利。テン乗りともなれば54年ゴールデンウエーブ(岩下密政)までさかのぼる。86年以降で前走と同騎手だった馬は【32・23・24・345】に対し、乗り代わった馬は【0・9・8・160】。数字で見れば乗り代わりが不利なのは明らか。だが、それでも現場の感触は変わってきていると感じる。

 外国人ジョッキーがスポットで来るのが当たり前になった近年は、乗り代わりは珍しくない。ダービー最多28回の騎乗&最多5勝を誇る武豊も「本来ならダービーに勝つような馬は誰も手放さない。乗り代わるのは人気薄の馬で勝つのが難しいのは仕方がない。でも今はいい馬もどんどん代わる。もう乗り代わりがどうこうという時代じゃない」と「乗り代わり=勝てない」説をはっきり否定した。

 86〜00年は15頭中10頭のダービー馬にデビューから同じ騎手が騎乗していたが、01年以降は18頭中6頭と減少。乗り代わり勝利こそないものの、コンビ継続自体が少なくなっていることが分かる。

 16年マカヒキでダービートレーナーになった友道師も否定派。今年のクイーンエリザベス2世C(香港)を制したパキスタンスターを例に挙げ(当初予定のデソウサ、代打に指名したマカヴォイが立て続けにキャンセル。急きょ決まったビュイックでV)、「外国人ジョッキーは世界を回っていろんなコースを知っているし、そういう通説は当てはまらない」と話す。今年は福永と継続コンビのワグネリアン、ボウマンと初コンビのエタリオウの対照的な2騎を出走させる友道師。「ボウマンには1週前に追い切りで乗ってもらっているし、気分屋な面がある馬だからしっかり追ってくる彼は合うと思う」と期待は十分だ。

 歴史とは新たにつくられるもの。今年こそ「ダービーは乗り代わりで勝てない」説が破られるか。藤岡康、丸山、石橋、横山典、ボウマン、浜中。この6騎手の手綱に懸かっている。(特別取材班)

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