【東スポ杯2歳S】ワグネリアン 人気応え3戦無敗で初重賞

[ 2017年11月19日 05:30 ]

福永を背に東スポ杯2歳Sを制したワグネリアン(右)。左は2着のルーカス
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 「第22回東京スポーツ杯2歳S」が18日、東京競馬場で行われた。単勝1・4倍の1番人気に支持されたワグネリアンが直線楽に抜け出して無傷3連勝で重賞初制覇を飾った。

 モーリスの全弟ルーカスとの“2強対決”が注目されたが、終わってみれば1強だった。ワグネリアンは後方3番手追走。逃げるコスモイグナーツからは10馬身以上離れた追走となったが、福永は「つかまえられる感触があったので慌てなかった」と冷静。3角すぎから徐々に差を詰め、直線入り口で仕掛けると、残り200メートルであっという間に先頭へ。最後は流す余裕まで見せて2着ルーカスに3馬身差をつけた。

 福永は「最後はある程度リードしていたのでターフビジョンで後ろを確認しながら」と、その余裕ぶりに頬を緩める。友道師も「前残りだけは気を付けようと話していたが、うまく乗ってくれた。仕掛けが少し早かったが、まだ脚はあったから」と笑顔で振り返った。

 今後は放牧に出して年内は休養。来春、弥生賞(3月4日、中山)から始動してクラシックを目指す。この日も多少テンションの高さが目立っただけに師は「これから精神的に強くなってくれれば」と成長に期待しながら「無敗?一歩でもお父さんに近づければ」とディープインパクトを意識。クラシックの主役を強烈に印象づける完勝劇。来春はこの馬を中心に回っていくことになりそうだ。

 ◆ワグネリアン 父ディープインパクト 母ミスアンコール(母の父キングカメハメハ)牡2歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス(株) 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦3勝 総獲得賞金5645万5000円。

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