【大井・JDD】ヒガシウィルウィンが3歳ダート王!7年ぶりに地方馬がJRA勢を下す

[ 2017年7月12日 20:09 ]

<大井・ジャパンダートダービー>1着でゴールするヒガシウィルウィン(4)と2着のサンライズソア(8)
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 夏のダート3歳頂上決戦「第19回ジャパンダートダービー」(G1、2000メートル)が12日、東京・大井競馬場のナイターで行われ、5番人気ヒガシウィルウィン(牡=船橋・佐藤賢)が快勝。地方馬の優勝は10年マグニフィカ以来、7年ぶり5度目。東京ダービーとの2冠達成は99年オリオンザサンクス、01年トーシンブリザードに次ぎ3頭目。重賞は5勝目。2着は4番人気サンライズソア、3着は2番人気タガノディグオのJRA勢。1番人気サンライズノヴァは6着に終わった。

 道中は好位につけ、4角を5番手で回ったヒガシウィルウィンが直線で着実に差を詰める。ゴール前はサインライズソアとの追い比べ。首差制して堂々の戴冠だ。ゆっくりとホームストレートをウイニングラン。鞍上には初騎乗の本田正重(29=船橋)。負傷休養中の主戦・森泰斗に替わって手綱を取り、G1でダートグレード初制覇を決めた。

 「騎乗依頼を受け、驚きと喜び、プレッシャーを感じながら毎日この日のことを考えていた。道中から追ってはいたが手応えはあった。前から離されないようにしようと。馬が頑張ってくれたし、泰斗さんの分まで追った」と本田は顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 指揮官・佐藤賢師はトーシンブリザードも管理した名伯楽。「4、5番手でじっくり脚をためて、4角を回ったら外に出してくれ。絶対に伸びるから信じて乗ってくれ」と鞍上に伝えていた。「うれしいの一言。移籍後、一戦ごとに良くなり、全体的にパワーアップしている。この後は秋まで放牧休養。次走はそれから考える」と佐藤賢師。今年は11月に同じ大井2000メートルでG1・JBCクラシックが開催される。師は「中央馬を負かしたいね」と笑顔で締めくくった。

 ▽ヒガシウィルウィン 父サウスヴィグラス 母プリモタイム(母の父ブライアンズタイム) 牡3歳 船橋・佐藤賢二厩舎 馬主・MMC 生産者・北海道新ひだか町グランド牧場 戦績14戦7勝(南関東6戦4勝) 総獲得賞金1億4661万円。

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2017年7月12日のニュース