目指すのは“リアルダビスタ”DMMが良血馬を“乱獲”

[ 2017年7月12日 05:30 ]

キタサンブラックの全弟「シュガーハートの2017」
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 新興勢力の存在感も際立った。今月29日に一口馬主クラブを設立予定の(株)DMM.comが、3冠牝馬ジェンティルドンナの全妹「ドナブリーニの2017」(父ディープインパクト)を3億7000万円、G1・5勝キタサンブラックの全弟「シュガーハートの2017」(父ブラックタイド)を1億4500万円で購入した。

 同クラブが目指すのは“リアルダビスタ”。会員は「バヌーシー」というサービスで管理されるアプリ上で、クラブ所有馬の動画や近況コメントをチェックできる(アプリ使用は会員以外も可)。取締役の野本巧氏は「ゲームやRPGの延長線として考えたら楽しい。自分の馬がどんどん強くなったり、感動の共有体験ができれば」と説明。ドナブリーニの子は一口4万円前後での募集を予定しているが、一口7000円台の馬も。口数を多めに設定し、“広く安く”を掲げる。コア層以外に間口を広げる狙いが、ネームバリューのある馬の“乱獲”につながった。

 毎月の預託料が最初の購入金額に含まれるなど、従来の一口馬主の形とは大きく異なる同クラブ。まずは広告塔にふさわしいビッグネーム2頭が加わった。共に入厩先は未定。

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