【まるがめ・オーシャンC】「石野はさめている」中道氏が考える石野の強さ

[ 2017年7月12日 05:30 ]

 今のボートレースでSGをポンポン勝つことは簡単ではありません。持ちペラ時代は自分のペラに自信があれば狙ってSGを獲ることも可能でした。しかし、今はオーナーペラ制。どんなペラかも分からず、とにかくエンジン次第。狙って獲れるSGなど、もうありません。

 では、なぜ石野が勝つのか。簡単には勝てないことを理解し、どこかで“さめて”いるからでしょう。絶対に勝つと目の色を変えて勝てるのなら目の色も変えるが、決してそうではない。ならば勝つことは意識しない。優勝はあくまで「結果」。そう思っているレーサーは多いです。

 石野は、そのように心をフラットにした上でチャンスをしっかりモノにする。心を制御して勝負強さを引き出しているように思います。今回も心をコントロールできるか。よく言う言葉ですが、石野が警戒すべき相手は今回も石野自身なのでしょう。

 ▼持ちペラとオーナーペラ 前者はプロペラを選手個人が所有し、レース場に持ち込んでレースに使えることをいう。スピードが出るように叩き、うまくハマると大一番で連勝できるようなペラができる。オーナーペラ制とは施行者がペラを用意すること。モーターとセットで選手に貸し出すが持ちペラ時代のような大胆な加工はしにくくなる。

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2017年7月12日のニュース