薬師丸ひろ子　「身に余る光栄」　田中作品を見返し「引きつけられました」

2023年（第78回）毎日映画コンクール表彰式 （ 2024年2月14日    東京都目黒区八雲「めぐろパーシモンホール」 ）

田中絹代賞を受賞した薬師丸ひろ子（提供写真）
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　【田中絹代賞】映画史にさんぜんと輝く名女優の名前が付いた賞を薬師丸ひろ子（59）が受賞した。

　この日は欠席し、手紙で「身に余る光栄」と喜びを表した。

　改めて田中さんの作品を見返した。「着物の裾のさばき方、畳を掃き掃除するしぐさ、目が覚めるような美しい所作の数々、一つ一つが勉強になり引きつけられました。“人生を重ねていくからこそできる役がある”と教えてくれたのだと思っています」と映像から思いを受け取った。

　13歳の時に「野性の証明」のヒロインオーディションに合格し、映画界に入って46年。「ちょっとでも田中さんに近づきたいと思いますし、“そうしなきゃいけないのよ、あなた。もっと、頑張りなさいよ”という声が聞こえた気がしています」。その言葉を胸にこれからも銀幕を彩る。