ブラタモリ3月で終了 08年から「270回近く全国訪ね」継続難しく、後枠は「新プロジェクトX」

[ 2024年2月15日 05:15 ]

NHK「ブラタモリ」トップページ(NHKの公式サイトから)

 NHKの人気番組「ブラタモリ」(土曜後7・30)が、3月いっぱいでレギュラー放送を終了する。14日に東京・渋谷の同局で行われた定例会見内で発表された。

 2008年に単発番組としてスタート。レギュラー化された後、何度か中断したが、15年からは通年のレギュラー番組として放送されていた。街歩きの達人であるタモリ(78)が日本各地を訪れ、その土地の歴史や自然などを掘り下げていく内容で人気を博した。タモリのマニアックなトークに受け答えする番組アシスタントが話題になることも多く、桑子真帆アナ(36)や林田理沙アナ(34)らは同番組への出演を機に全国区となった。

 今回の改編について山名啓雄メディア総局長は「270回近く全国を訪ねており、今のスタイルでの番組は本年度で区切りをつけることになった」と説明。番組関係者は「訪れた場所も多く、現在の形で番組を継続するのは難しいという判断もあった。今後、準備期間を経て再びレギュラーを再開したり、特番で復活する可能性は十分あるでしょう」と話した。ブラタモリの通常放送終了で、タモリのレギュラー番組はテレビ朝日「ミュージックステーション」のみとなる。

 「ブラタモリ」の後枠は「新プロジェクトX~挑戦者たち~」を放送する。00~05年に放送された人気ドキュメンタリーをリニューアル復活させた形で、21年まで「ニュースウオッチ9」のメインキャスターを担当した有馬嘉男氏(58)と、森花子アナ(39)が進行を担当。有馬氏は「前シリーズは昭和の時代の挑戦者を紹介したが、今回は“失われた30年”と言われた平成・令和の時代を紹介する」と語った。

 ≪旧ジャニーズ8番組も終了≫会見では「SMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)」の性加害問題を巡り、春改編で4月から所属タレントの出演が当面なくなることが明らかにされた。NHKは所属タレントの新規出演を見合わせており、この方針は継続。放送中のレギュラー番組については降板や番組自体を終了させる。「ザ少年倶楽部」の番組名を変更して1月から放送されていた「ニュージェネ!」など計8番組が3月末で終了する。稲葉延雄会長は事務所の一連の対応について「我々の期待している動きに比べると少し遅い」とし、被害者への補償や、ガバナンス態勢の整備の進捗(しんちょく)に不満を示した。

 ≪副島アナ「ニュース7」正式発表≫会見では、新年度のキャスター陣の顔触れが正式発表された。「ニュース7」で月~木曜のキャスターを担当する副島萌生アナ(32)は「人が伝える血の通った言葉で情報を届けたい」と抱負。「サタデーウオッチ9」を担当する林田アナは「『ブラタモリ』でさまざまな視点を持つことの大切さを学んだ。それを生かしていきたい」と語った。また平日の午後3時10分から午後6時までは、約3時間の生放送番組「午後LIVEニュースーン」が編成される。

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