野木亜紀子氏「脚本家は替えがききます」「個人的には、原作者さんを下に見るなんてことはあり得ない」

[ 2024年2月3日 14:45 ]

野木亜紀子氏X(@nog_ak)から

 ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで知られる脚本家の野木亜紀子氏が3日、自身のX(旧ツイッター)を更新。昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死したことを受け、原作者と脚本家の関係について考えを述べた。

 「脚本家が原作者を下に見ているような風潮を感じる」との声に、野木氏は「そういうケースが目立ってしまっているだけで、実際には原作ものにおいては、原作は替えがきかないけど脚本家は替えがききます。脚本家が交代になるケースは山ほどあって、内々の話としてそこらじゅうで耳にします。降りた脚本家も、代わりに登板した脚本家も、誰も表だって言わないだけです」と投稿。

 「ただし、映画は『脚本を完成させてから撮影が始まる』ためにすぐにチェンジできますが、『連ドラの後半から揉めた』という場合に、急に替えの脚本家が用意できるかというと、暇こいてる新人しか空いてません。その新人が奇跡的に優秀なスキルを持っていれば別ですが、ただでさえ揉めている案件で期待に応えられるかはわかりません」と、放送と並行して撮影・制作を行うドラマでは、トラブルが起こった場合に代役を立てにくいと説明した。

 芦原さんが訴えていた件においては「今回のケースで脚本家を交代すべきだったのかどうかは、日テレからの経緯説明がないので何ともわかりません。もし間の繋ぎが悪かったのであれば、脚本家を交代させたところで同じです。その辺りも経緯説明がないので不明です」とした。

 日本シナリオ作家協会がYouTubeにアップした動画で、出演していた脚本家たちの発言が物議を醸していることには「個人的には、原作者さんを下に見るなんてことはあり得ないので、そう見える言動になってしまったことは軽率だったと思います」とつづった。

 芦原さんは先月26日に自身のXで「…田中さん」のドラマの制作側とのトラブルを公表。脚本を巡り局側と折り合いがつかず、自らが9、10話の脚本を書くことになったとして視聴者に向けて謝罪。当初提示していた「漫画に忠実に描く」などの条件が反故になっていたとしていた。

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