坂田利夫さん死去 数年前から高齢者施設に入所 昨年7月が最後の仕事 結婚「しない」理由は…

[ 2023年12月31日 00:51 ]

坂田利夫さん
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 「アホの坂田」の愛称で親しまれたお笑い芸人の坂田利夫(さかた・としお、本名・地神利夫=じがみ・としお)さんが29日、老衰のため大阪市内で死去した。82歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。お別れの会を開く予定はない。21年10月に亡くなった前田五郎さん(享年79)との漫才コンビ「コメディNo・1」で全国区の人気を誇り、「あ~りが~とさ~ん」「あ、よいとせのこらせのよいとせのこらせ」など数多くのギャグでも知られた。

 吉本興業の発表で「『あっちこっち丁稚』(朝日放送)で共演した後輩の間寛平とは54年間の親交があり、先日は82歳の誕生日を間寛平夫妻にお祝いしてもらい、大変喜んでいました。最期も親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取りました」と、最期は親族と寛平夫妻に見守られながら天国に旅立った坂田さん。

 関係者によると、2022年7月30日に大阪市で開かれた「さざなみ寄席」でコントを披露したのが最後の仕事となった。以降は表舞台から遠ざかっていた。独身だった坂田さんは数年前から高齢者施設に入所していた。

 エピソードには事欠かず、妹の結婚式で「ふつつかな妹ですが」と言うべきところを「ふしだらな妹ですが…」と言い間違えたことも。生涯独身を貫き、吉本興業内に「結婚させるプロジェクト」が発足したこともあったが、結局実らなかった。当人は「結婚できないのではなく、しないのだ。子供ができたら“アホの子”と指をさされるのが心配だから」と理由を口にしていた。

 晩年を高齢者施設で過ごしていた坂田さん。施設で面会を重ねるなど家族のように寄り添い、最期を看取った間寛平夫妻は悲しみに暮れているという。

 坂田 利夫(さかた・としお、本名地神利夫=じがみ・としお)1941年(昭16)10月7日生まれ、大阪市出身。高校時代は成績トップクラス。お笑い芸人として息の長い活躍をし、映画「0.5ミリ」(14年)やドラマ「浦安鉄筋家族」(20年)など俳優としても存在感を示した。趣味はは虫類の飼育やストリップ観賞。

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